ジネッタは1月11日、イギリス・バーミンガムで開催されているオートスポーツ・インターナショナル・ショーで新型LMP1マシン『ジネッタG60-LT-P1』を初披露した。
イギリスの老舗コンストラクターであるジネッタは近年、レーシング・エントリーモデルの『G40ジュニア』や『G40カップ』、FIA GT4規格の『G55 GT4』、さらに『G57』というLMP3規格のプロトタイプカーを製造、販売してきた。
そんななか迎えた2017年1月、ジネッタは2018年のWEC世界耐久選手権にLMP1マニュファクチャラーとして参戦すると発表。
かつてレイナードを主宰したエイドリアン・レイナードをデザインチームに迎えたほか、ウイリアムズ・アドバンスド・テクノロジーの風洞施設を使用するなどしてWEC/ル・マン24時間の総合優勝を争うマシンの開発を進めてきた。
今回発表されたマシンはマノーTRSレーシングの新カラーとみられるブルーメタリックを基調とするカラーリングが施されており、マシンのアンベイルにはジネッタのチェアマンを務めるローレンス・トムリンソン、テクニカル・ディレクターのイワン・ボールドリーに加えて、マノーのグレーム・ロードン代表、TRSのイ・ハン会長、リ・カイ社長が参加している。
「モータースポーツ業界関係者の集まるこの場で我々の最新マシンを発表することができて光栄に思う。また、ジネッタの創業60周年となる2018年にG60-LT-P1をリリースできたことを嬉しく思う」と語るのはトムリンソン代表。
「ジネッタはその長い歴史のなかで近年はG55 GT4、G57というマシンで国際的に成功を収めてきた。LMP1でもWECのシリーズ戦とル・マン24時間レースの両方で上位を争う存在になるだろう」
「我々には素晴らしいエンジニアチームがいて、それと同時にプロジェクトに協力してくれる強力なパートナーとも一緒に仕事をしている。実際にLMP1プロジェクトが軌道に乗っていく過程を目にするのが待ちきれないね」
2018/19年のWECでマノーTRSレーシングが使用することになるジネッタG60-LT-P1は、メカクローム製3.4リッターV6シングルターボエンジンを搭載する。なお、2017年シーズンはLMP2クラスに2台体制で参戦したマノーは現在までに来季の体制を発表していないため、ジネッタの最新マシンが単独エントリーとなるのか、2台以上になるのかは明らかになっていない。