マクラーレンF1チームのエグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンは、コクピット保護デバイスのハロは初期段階にあり、将来的には、より統合された構造に進化していくだろうと述べている。
ハロはこの1年でFIAが導入を推進したもので、2018年の使用が義務づけられる前には全チームによる複数回のテストが行われた。
装置の見た目やF1のDNAへの悪影響といった点に多くの批判が続いている一方で、マクラーレンの幹部であるザック・ブラウンは、ハロは開発途上にあると見なしており、以下のように語っている。
「他のすべてのことと同様に、ハロは時間をかけて開発されていく。現在の外見は、5年後には異なるものになっているだろう」
「現時点でのハロはマシン上にボルト留めしただけのように見えるが、うまくいけば、より統合されたパーツとなるだろう。時間をかければ、よりマシンに一体化した見た目の良いものになり得る」
「ドライバー周辺では譲歩の姿勢が見られているが、それと同時に、ハロ自体が商業的なチャンスを生み出している。結局のところ、勝った負けたの話ではない」
商業的なチャンスの詳細については、チームがハロを商業面で活用できるように、現在F1がいくつかの実験的ソリューションを分析しているところだ。検討中とされているアイデアのひとつとしては、関連情報やメッセージを伝えるデジタルディスプレイの追加がある。
「F1はなんらかのデジタル装置をハロに付けることを話し合ってきている。我々は存分に活用できるようになると思う」とブラウンは話す。
「証券取引所で目にするような、おそらくある種の流れるテロップのようなものだろう。メッセージを流すような類のものだ」
「ハロに対しては、手を加えていい部分とそうでない部分に関する、幾つかのルールがある。例えば、ドライバーの妨げになってはいけないので、ハロの内側にカラーリングを施すことはできない」