スクーデリア・フェラーリは10日、ダニール・クビアトを開発ドライバーに起用することを発表した。
現在23歳のクビアトはレッドブルのジュニアドライバーとして2010年から4輪レース活動を行い、トロロッソのテストドライバーを経て、2014年に同チームからF1デビューを果たした。翌2015年、セバスチャン・ベッテルの後任として早くもレッドブルに昇格。しかし2016年のスペインGPでマックス・フェルスタッペンとの交代を指示され、トロロッソに復帰、2017年も引き続き同チームにとどまった。
しかしクビアトはチームメイトのカルロス・サインツほどのパフォーマンスを発揮できず、マレーシアGPと日本GPでレッドブルのジュニアドライバーであるピエール・ガスリーにシートを譲り、アメリカGPでは復帰したものの、次戦メキシコでは再び外され、レッドブルの傘下から離れたことが明らかにされた。
クビアトは、2018年F1で唯一レースシートの空席を有したウイリアムズに接触したが、同チームはその後、ランス・ストロールのチームメイトとしてセルゲイ・シロトキンを選んだと言われている。
2018年F1に出場する望みを失ったクビアトだが、フェラーリに加入し、開発ドライバーを務めることが決まった。フェラーリ育成ドライバーのシャルル・ルクレールは、2018年にアルファロメオ・ザウバーからF1デビューを果たす。2017年にサードドライバーを務めたアントニオ・ジョビナッツィは、今年、アルファロメオ・ザウバーで6戦にわたりFP1で走行することが決定している。