1月10日、アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームでドバイ24時間のプライベートテストがスタートしたが、この走行に2018年に実戦デビューとなる新型ホンダ・シビック・タイプR・TCRが参加し、実戦デビューを果たした。
2017年にFK8型の市販車の販売がスタートしたホンダ・シビック・タイプRは、レーシングバージョンとして世界中で普及が進むツーリングカーカテゴリーであるTCR向けに新型車が開発され、2018年は世界各国のTCR地域シリーズや18年から新たにTCR規定を採用するWTCRに参戦が予想されている。
すでにデリバリーがスタートしているシビック・タイプR・TCRだが、その最初のデリバリー先であるRKC/TGMモータースポーツが、10日にスタートしたドバイ24時間にエントリーした。ドバイ24時間はGT3やGT4に加え、ツーリングカーのカテゴリーも設けられており、TCRクラスは16台が参加。RKC/TGMモータースポーツのシビックはそのうちの1台となる。
チーム代表のリッキー・クローンバー、トム・ギャノン、デイビッド・ドリンクウォーターに加え、BTCCイギリスツーリングカー選手権でホンダを駆るジェームス・ケインがドライブするシビック・タイプR・TCRは、プライベートテスト1回目では走行しなかったものの、現地時間14時30分からスタートした2回目で走行開始。2分16秒471というタイムでクラス7番手につけた。
「ホンダ・シビック・タイプR・TCRのレースデビューのチャンスをもらえて、我々はすごく興奮しているよ。マシンは直接ドバイに運ばれ、ドライバーはレースウイークの前にシート合わせを行ったんだ」というのは、チーム代表でドライバーを務めるクローンバー。実際、走行前日までシビック・タイプR・TCRはまだカラーリングも為されていなかった。
「16台が参加するTCRクラスは、競争が非常に激しいことは分かっているよ。でもトラブルなくいいリズムで走ることができれば、いいリザルトが期待できると思う。(カスタマーサポートを行う)JASモータースポーツの仕事は素晴らしいし、そのままいいレースシーズンに入れるといいね」
ドバイ24時間は1月11日にプラクティスと予選が行われ、12~13日に決勝レースが行われる。