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春画の復刻事業が始動、約200年ぶり

2018年01月10日 19:23  Fashionsnap.com

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「袖の巻」
東京伝統木版画工芸協同組合が、全12図からなる鳥居清長による春画「袖の巻(1785年頃発行)」の復刻事業を始動した。公的に春画が復刻されるのは約200年ぶり。一部の復刻作品は1月24日から26日まで銀座の靖山画廊で展示される。

 「袖の巻」は、浮世絵にはめずらしい横長の画面を用いたレイアウトで、華美な装飾をなくしたシンプルな線描の美しさが特徴。東京伝統木版画工芸協同組合は、春画の高度な技術を次世代の職人に継承し、その文化を社会が正しく理解して享受することを目標に復刻事業を開始した。今年度は3図の復刻にあたり、2020年には全12図の復刻を完了し国内での販売を予定している。