第40回大会となる2018年のダカールラリーは1月9日、サン・ファン・デ・マルコナを中心に444kmで争われるステージ4が行われ、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR Maxi)がステージ優勝。総合で2番手に浮上し、トップ3をプジョー勢が独占した。
競技4日目は、SS距離330km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離444km、ダカールラリー史上最長となる約100kmの砂丘セクションを有するステージで争われた。
この日、ローブは一貫した走りでトップタイムをマーク。総合順位を4番手から2番手に押し上げる快走をみせる。
「今日のステージは地形が複雑で、スタックをしないことが重要だった。ほんのわずかの差でステージ優勝を飾ることができたことが信じられない」とローブは語る。
「明日は我々が先頭でスタートするので、ナビゲーションが難しくなる。チームメイトの近くにいることが重要になるだろう」
前日行われたステージ3でステージ優勝を飾り、総合3番手につけていたナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックス)は、タイヤのパンクと2度のスタックに見舞われ約50分をロス。トップから約1時間差の4番手に後退している。
カルロス・サインツ(プジョー3008DKR Maxi)はトップから1分35秒差の2番手タイムをマークし総合3番手、ステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR Maxi)は3分16秒差の3番手タイムをマークし総合首位を堅守。これにより総合順位で上位3台をプジョー勢が独占する形となった。
市販車部門5連覇を目指すトヨタ車体は、クラス首位につけていたクリスチャン・ラビエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組328号車トヨタ・ランドクルーザーが走行中にエンジン内の部品が破損してストップ。13時時点でもフィニッシュできていない。
三浦昂/ローラン・リシトロイシター組337号車は、ラジエターの点検中に後続車から接触される不運があったが、クラストップでステージを完走した。
トラック部門に参戦している日野チーム・スガワラは、菅原照仁/高橋貢組511号車が総合4番手でステージ4を完走している。
二輪部門では前日のステージ3で総合首位につけていたサム・サンダーランド(KTM450ラリー)が着地の際、背中に痛みを感じ医療援助を要請。ペルーの首都リマにある病院に搬送されたためリタイアとなった。
これにより総合首位には、ステージ4を制覇したエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)が浮上している。総合2番手はパブロ・キンタニヤ(ハスクバーナFR450)、総合3番手はケビン・ベナバイス(ホンダCRF450RALLY)が続いている。
1月10日のダカールラリー5日目は、サン・ファン・デ・マルコナからアレキパへ向かう構成。SS距離は266km、リエゾンを含む移動距離は774kmとなっている。