WRC世界ラリー選手権に参戦するMスポーツ・フォード・ラリーチームは、2018年の第1戦モンテカルロと第4戦ツール・ド・コルスに、ブライアン・ブフィエを起用すると発表した。
2017年のシリーズチャンピオンに輝いたMスポーツは、2018年からフォードとの関係を強化。王者セバスチャン・オジエと若手のエルフィン・エバンスのコンビを起用すると明らかにしていた。
しかし現行のWRC最上位クラスでは、1チームにつき最大3名までエントリーさせることが可能なため、その3台目のフォード・フィエスタWRCを誰に託すのか、注目が集まっていた。
フランス出身のブフィエは、1978年生まれの38歳で2013年にシトロエンDS3 WRCでWRCデビュー。ラリー・モンテカルロでは総合5位に食い込む活躍をみせている。
2014年にはMスポーツからラリー・モンテカルロに参戦し、当時フォルクスワーゲンに所属していたオジエと優勝争いを演じると、その後はヒュンダイのテストドライバーに就任した。
2015~16年は主にヨーロッパ圏で行われるWRCにスポット参戦したほか、2017年は下位クラスのWRC2に参戦。ラリー・モンテカルロでは総合10位を獲得している。
今回の最上位クラス復帰に際し、ブフィエは「こんな素晴らしいチャンスを得てから、夜が短く感じられる。フォード・フィエスタWRCを乗りこなす夢を見ているんだ」と喜びのコメントを発表している。
「たとえテストでも、こんなマシンをドライブできるなんて想像もしていなかった。だから、本当に興奮しているよ」
「(チーム代表の)マルコム(ウィルソン)やチームスタッフと仕事ができることも光栄だ。特に2017年の活躍を考えるとなおさらね」
「モンテとコルスは、どちらも難易度の高いイベントだけど、僕が好きなイベントでもある。どちらもフランス国内が舞台になるラウンドだから、楽しみだよ」
チーム代表のウィルソンも「モンテカルロとツール・ド・コルスのイベントでは、ブライアンの経験が無敵の武器になる。彼の知識があればシリーズを優位に戦えると考えている」と期待を寄せている。
2018年のWRC第1戦モンテカルロは1月25~28日に行われる。