ドラゴン・レーシングは1月13日、モロッコ・マラケシュで開催される2017/18フォーミュラE第3戦に元DSヴァージン・レーシングのホセ-マリア・ロペスを起用すると発表した。ロペスはチームを離脱したニール・ジャニに代わり、シーズンの残り全戦に出場する予定だ。
シリーズ設立初年度から参戦を続けるドラゴン・レーシングは2017年12月上旬に香港で開幕した今シーズン、2016年のル・マン24時間ウイナーでポルシェ・ワークスドライバーとしてスポーツカーレースやラリーで活躍するジャニをジェローム・ダンブロシオのチームメイトとして新たに迎えた。
この動きは2017年限りでLMP1プログラムを終了したポルシェが、2019/20年のフォーミュラE参戦を見越したものと思われていたが、ポルシェ陣営のジャニはわずか2戦でチームを離れることとなった。
ジャニの後任として迎えられたロペスは2016/17年シーズンからフォーミュラEに参戦。サム・バードがエースを務めるDSヴァージンに所属して第6戦パリePrix、第12戦モンリオールePrixの計2戦でポディウムフィニッシュを飾った。また、スポーツカーレースではTOYOTA GAZOO RacingのLMP1ドライバーとして、昨シーズンWEC世界耐久選手権に初参戦している。
「これは素晴らしいチャレンジだ。ドラゴン(・レーシング)で戦うフォーミュラE・シーズン4が楽しみだよ」とロペス。
「僕はシーズン3で(表彰台獲得を含む)良い経験をしており、シーズンが進むにつれてより良い結果を残せると確信しているんだ」とFormulaE.comに語った。
また、ドラゴン・レーシングのチームオーナーであるジェイ・ペンスキーもロペスの加入によってチームがより強くなることを期待している。
「世界チャンピオンであるホセ(-マリア・ロペス)は、ツーリングカーだけでなくこれまで参戦してきたシングルシーターでも最高レベルのドライビングを披露している真のレーサーだ」
「世界選手権3連覇という輝かしい経験を持つ彼と、ジェローム(・ダンブロシオ)のコラボレーションによって、ドラゴン・レーシングに“勝利の方程式”ができあがるはずだ」
なお、ロペスが復帰する第3戦マラケシュePrixにはMS&ADアンドレッティ・フォーミュラEからトム・ブロンクビストがデビューする。アンドレッティは開幕戦/第2戦香港で小林可夢偉を起用していた。