人手不足にも関わらず「人員を増やさない」職場はよくある。人件費や労務管理の手間を惜しんでのことだろうが、そのカバーを従業員にさせて当たり前と考える会社で働くのはツライ。
先日のガールズちゃんねるに「給料いらないから休みがほしい人」というトピックが立っていた。トピ主は新婚で子どものいない主婦。パートなのに「人手不足のため」休みが平日の週1回しかないことが不満だ。
面接では日曜も休みの約束だったが、日曜のバイトが急に辞めたため出ることになり、他の子持ち主婦が出られない昼すぎから19時までを常に1人で回している。彼女の希望は朝から夕方までだったが、お構いなしで「穴埋め」にされているのだ。(文:okei)
夫との休みも合わず、「新婚旅行にも行けていない」
もちろんどうしても用事があれば日曜休みを取るが、上司はいい顔をしない。人を雇う気もないらしい。
「スタッフの人間関係はいいので辞めたくないですが、さすがに休みが少なすぎてつらいです…」
と訴えるトピ主。夫との休みも合わず、新婚旅行にも行けていないと嘆く。
これに対してレスは、「お金の為に働くわけで、 給料いらないなら辞めればいいんじゃない」というコメントが多い。トピ主は「給料いらないから」と書いたが、「減ってもいいから」の間違いだと後から付け加えていた。それにしても、パートならば拘らず「辞めて転職すべき」と薦める人が圧倒多数である。
「いくらでも転職可能です。パートさんに支えられている会社、世間には山ほどあります。主さんのように、良い人が損する環境の職場(会社に対して)、とてもイラっとします」
という声もあり、筆者も同感だ。考えてもみて欲しい。いくらスタッフどうし仲が良くても、上司が従業員の休みを渋るようでは決していい職場とは言えまい。
こうした状況はよくあることで、トピ主は「わたしが出られなくなったらどうなるんだろう、と思います」と責任を感じているが、そういう感覚が相手の思うツボ。人員不足を調整するのは企業側の仕事であり、働く人が無理をしても対応しているうちは、待遇はまったく改善されない。
「転職者を採用する予定がある」事業所割合は 52.6%と半数以上
転職を躊躇する気持ちは分かるが、今年成人という若いトピ主ならもっといい職場があるだろう。厚労省の調査(2015年)では、「転職者を採用する予定がある」事業所割合は 52.6%と半数以上だ。「情報通信業」が 70.5%で最も高く、次いで「生活関連サ-ビス業,娯楽業」が 65.5%とこれも高い割合になっている。就業経験のある転職者を積極的に採用したい企業は多い。
トピ主は「日曜休むのさえ一苦労なのに、新婚旅行で1週間なんて、休める気がしませんね…」と嘆いているが、新婚旅行は新婚のうちに行ってこそだし、子どもが出来ればそれこそ行きにくくなってしまう。長い一生のうちのたった1週間も休めないほどの恩義なり報酬なりが、その勤め先にあるのか、よく考えてみて欲しい。