第40回大会にあたる2018年のダカールラリーは1月7日、ペルー・ピスコを中心としたステージ2が行われ、シリル・デプレ(プジョー3008DKR Maxi)が総合首位に浮上。総合2番手にステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR Maxi)が続き、プジョー勢がワン・ツー体制を築いている。
競技2日目の舞台は蒸留酒で著名なピスコを中心としたステージ。コース全体の90%がオフロードで争われた。SS距離は267km、総走行距離は四輪部門が278km、二輪/トラック部門が279kmだ。
競技初日のステージ1では11位が最上位と、慎重な走り出しとなっていたプジョー勢だったが、このステージ2では快走。デプレはダカールで自身2度目のステージ優勝を飾り、総合15番手から総合トップへのジャンプアップに成功した。
「高低差の激しい砂丘が多くて、本当に難しいステージだった」とデプレ。
「ステージでスタックしているマシンやクラッシュしているマシンを3~4台は交わしたよ。ただ、こういったステージは事前に予測していたし、マシンも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた」
「(コドライバーの)デビッド(カステラ)もいい仕事をしてくれた。僕たちの戦略は完璧だったけど、明日はまた違う1日になるだろうね」
そのデプレの27秒後方には、前日の11番手から順位を上げたペテランセルがつけ、プジョー勢がワン・ツー体制に。また、初日はブレーキトラブルに苦しめられたセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR Maxi)がステージ3位に入っており、プジョー勢がステージ2を席巻している。
この好走でローブは総合4番手まで順位を回復。前を走るジニール・ドゥ・ビリエ(トヨタ・ハイラックス)と21秒差まで詰め寄った。
前日、総合首位につけていたナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックス)は、SSスタート直後にコドライバーが体調不良を訴えたこともあり、ペースを上げられず。デプレと12分15秒差の総合5番手でステージ2を終えた。
市販車部門5連覇を目指すトヨタ車体は、クリスチャン・ラビエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組328号車トヨタ・ランドクルーザーが部門首位をキープ。三浦昂/ローラン・リシトロイシター組337号車が20分22秒差の部門2番手で続いている。
トラック部門に参戦している日野チーム・スガワラは、菅原照仁/高橋貢組511号車が総合11番手、菅原義正/羽村勝美組521号車は日本時間10時20分時点で走行を続けており、第1チェックポイントを総合24番手で通過している。
二輪部門では、モンスターエナジー・ホンダ・チームのホアン・バレダ(ホンダCRF450RALLY)が2位に3分近いギャップをつけてステージ優勝。総合でもエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)に対し2分30秒差で総合首位に浮上している。
ステージ1を総合首位で終えたサム・サンダーランド(KTM450ラリー)は総合4番手。総合3番手はチームメイトのマシアス・ウォークナー(KTM450ラリー)が続いた。
1月8日のダカールラリー3日目はピスコからサン・ファン・デ・マルコナへ向かう構成。SS距離は296km、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は504kmとなっている。