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ダカールラリー:トヨタ・ハイラックスが首位発進。プジョーのローブには早くもトラブル

2018年01月07日 12:02  AUTOSPORT web

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ナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックス)
1月6日、第40回大会となる2018年のダカールラリーが開幕。オープニングのステージ1はペルーのリマ~ピスコ間273kmで争われ、TOYOTA GAZOO Racing SAのナッサー・アル-アティヤー(トヨタ・ハイラックス)が総合首位につけた。

 1月6~20日に渡って、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国をまたぐ形で争われる2018年のダカールラリー。競技初日はペルーの首都であるリマから太平洋沿岸を通りながら、蒸留酒で有名なピスコまで進むルートで争われた。走行距離は273km、SS距離は31kmだ。

 この第40回大会に大幅改良を施したハイラックスを投入しているTOYOTA GAZOO Racing SA勢は早くも好調ぶりを発揮。エースのアル-アティヤーが21分51秒のSSタイムを記録すると、そこから25秒差の総合2番手にチームメイトのベルンハルト・テン・ブリンクが続いた。

 トヨタ勢の後方には、WRC世界ラリー選手権にも参戦しているニコラス・フックス(ボルクヴァルトBX7)とバギータイプの新型マシン『ミニ・ジョンクーパー・ワークス・バギー』などを投入するX-raid勢が続いた。

その一方、大会3連覇を目指すプジョー勢はステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR Maxi)の総合11番手が最上位と慎重な走り出し。

 また、ここ数年速さを発揮しているセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR Maxi)はSSスタート直後にブレーキトラブルが発生して失速。トップと5分37秒差の総合26番手と大きく出遅れている。

「スタートから3km地点でブレーキをすべて失ってしまい、残りの28kmをブレーキなしで走らなくてはいけなかった。本当に最悪だ」とローブ。

「ステージには砂丘などもあったから、ペースを落とさざるを得なかった。簡単にミスしてしまうような状況だったからね。トラブルが起きた時から、とにかく走りきることだけを念頭に置いていたよ」

 市販車部門5連覇を目指すトヨタ車体は、クリスチャン・ラビエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組328号車トヨタ・ランドクルーザーが部門首位、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組337号車が部門2番手でスタート。総合では328号車が総合35番手、337号車が総合31番手につけた。

 トラック部門に参戦している日野チーム・スガワラは、菅原照仁/高橋貢組511号車が総合12番手、菅原義正/羽村勝美組521号車が総合23番手だった。

 二輪部門は2017年大会覇者のサム・サンダーランド(KTM450ラリー)が首位発進。総合2番手にエイドリアン・バン・ベーフェレン(ヤマハWR450F)、総合3番手にパブロ・キンタニヤ(ハスクバーナFR450)が続いている。

 ホンダ勢最速は、総合4番手を獲得したホアン・バレダ(ホンダCRF450RALLY)。このバレダまでがトップのサンダーランドと1分以内のギャップに収まっている。

 1月7日のダカールラリー2日目は、ピスコを中心にステージ2が行われる。SS距離は267km、総走行距離は四輪部門が278km、二輪とトラック部門は279kmとなっている。