年末年始、親戚の集まりなどで「結婚しないの?」「子どもはまだ?」などと聞かれてウンザリした人もいるだろう。
1月2日、はてな匿名ダイアリーに「なんで結婚しないのか」というタイトルで投稿した35歳の独身女性もその1人。正月に親戚などからそうした質問を浴びせられ、かなり疲弊してしまったようだ。答えは色々あるが、「まず、子供が欲しくないの」と心情を吐露している。(文:okei)
暴力で解決する父親、不倫の疑いありの母親のもとで育ち…
投稿者は、甥や姪を見ていて小さな赤ん坊のうちは可愛いけれど、自我が芽生えたあとの子どもと何十年も付き合っていくのは「怖くない?」と考えている。
そもそも自分の親が「全然好きじゃない」という。「別にすごい毒親とかいう訳じゃないんだけど」と前置きしつつ、父は自分が理解出来ないことは殴って解決するタイプで、
「子供の頃から『言うこと聞かないから』『口答えするから』という理由でよく殴られてた」
と告白する。「普通の親はそう簡単に人を殴らないと知ったのは大人になってからだった」というから、失望や不信感は根深いだろう。
母は高卒で入った事務の仕事を定年まで勤め、家事も100パーセントをこなしたという点では本当に尊敬している。しかし、恐らく職場に父より好きな人がいて、
「多分、一線は超えてないけど、その人からもらったクソみたいに小さいダイヤのネックレスを大事にしてる」
と暴露する。父は公務員で35年勤め上げ、毎日18時には帰宅する家庭人だったが、「全然好きじゃない」と繰り返している。もしも自分の子どもが自分に対して同じように思ったら悲しいし、「産んだ甲斐がない」というのが、子どもが欲しくない理由だという。
結婚しないのはいいが「毒親と気付いて」という声も
投稿者は、表向きは普通の家庭で勤勉な両親のもとに育ったわけだが、本人が思う以上に悲しい家庭環境ではないだろうか。心の闇が深く、なるほど結婚願望がないのも頷ける。
さらに彼女は、自分一人で食べていけるほど自立しており、恋愛体質でもあり結婚しても浮気するのは私だろうと予想する。「そんな自分が、結婚する理由なんてなくないですか?」と畳みかけるが、ここまで言う人に文句は言えまい。
この投稿にはブックマークが300以上つき、様々なコメントが寄せられた。目立つのは「 殴っている時点で、増田の親は相当ハイレベルな毒親です」との指摘だ。
「女性が結婚しない理由って大体が家庭不信だったりするんだよなー。要するにトラウマ」
「結婚しないのは全然いいんだけど、(中略)カウンセリングとか受けて見たほうがいいんでは…」
と、投稿者の精神状態を心配する人も。
確かに結婚云々の前に、両親への嫌悪感をなんとかしたほうが…とも思うが、それを本人が望んでいる訳ではないのなら、これも余計なお世話というものだ。
ちなみに投稿者は、こうした理由を親戚に言っても理解されないので(そもそも言えないだろうが)「曖昧に『うーん、なんでですかね』と言っておきました」としている。
これに対して「大人の対応だ」「これいいな」「今度、使わせて貰おう」など、称賛コメントが相次いでいた。どうしても結婚しなければ社会的に生きて行けない時代とは違うので、自分を大切にして生きて行けばいいのだと思う。