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IMSA:デイトナ公式テストがスタート。新生マツダ、アキュラ・ペンスキーが本格始動

2018年01月06日 15:52  AUTOSPORT web

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公式テスト初日トップにつけた5号車キャデラックDPi-V.R
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)開幕戦デイトナ24時間レースの事前テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』が1月5日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われ、フィリペ・アルバカーキ駆るマスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.Rが総合トップタイムをマークした。
 
 スポーツカーレースの“名門”ヨースト・レーシングとの提携を発表したマツダチーム・ヨーストや、インディカ―・シリーズなどで活躍するチーム・ペンスキーとともに新型DPi『アキュラARX-05』を走らせるアキュラ・チーム・ペンスキーの登場に加えて、F1ワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソが開幕戦にスポット参戦するなど、過去に例がないほどの盛り上がりをみせている2018年のWSCC。
 
 そんななかで始まった公式テストは5日(金)~7日(日)の3日間、計7セッションが予定されている。
 
 テスト初日の5日は午前と午後の計2回、時間にして3時間15分の走行セッションが設けられ、午前はジョアオ・バルボサ/アルバカーキ/クリスチャン・フィッティパルディ組がドライブする5号車キャデラックが1分37秒266というタイムで総合トップに。2番手以下は3台のキャデラックDPi勢が1分37秒台で並び、上位を独占した。
 
 現地時間15時30分から2時間にわたって行われたセッション2でも5号車キャデラックがトップをキープ。アルバカーキが午前中に記録した自身のベストタイムを0.070秒上回る1分37秒196をマークして初日を首位で終えている。
 
 総合2番手にはジョナサン・ベネット/コリン・ブラウン/ロイック・デュバル/ロマン・デュマ組のCOREオートスポーツ、54号車オレカ07・ギブソンがつけ、2017年王者のコニカ・ミノルタ・キャデラックの10号車キャデラックDPi-V.Rがこれに続いた。
 
 2017年、シーズン2勝を挙げたニッサンDPiを走らせるテキーラ・パトロンESMは22号車と2号車が、アロンソを擁するユナイテッド・オートスポーツの23号車リジェJS P217・ギブソンに次ぐ総合10、11番手に。公式セッション初登場となったアキュラ・ペンスキーの7号車アキュラはニッサン勢に続く総合12番手。僚友7号車アキュラは同15番手となった。
 
 また、チーム体制を刷新したマツダ勢は55号車マツダRT24-Pが午前のセッションを走っていないものの午後は22周をラップして総合16番手につける。しかし、僚友の77号車マツダは午後に2周を走ったのみでタイム計測を実施していない。

■新車『BMW M8 GTE』はまだ実力を見せず。


 BMWの新型GTEマシン『BMW M8 GTE』がデビューするGTル・マン(GTLM)クラスはポルシェGTチームの912号車ポルシェ911 RSR(ローレンス・バンスール/アール・バンバー/ジャンマリア・ブルーニ)が1分44秒065というタイムをマークしてクラストップに。
 
 これにフォード・チップ・ガナッシレーシングの67号車フォードGT、911号車ポルシェ911 RSR、66号車フォードGTが続き、GTLMクラストップ4をポルシェとフォードが分け合うこととなった。
 
 注目のBMW勢はGTデイトナ(GTD)クラス上位とほぼ同じ1分47秒台のタイムに留まっていることから真の実力が見られるのは明日以降となりそうだ。
 
 FIA GT3マシンで争われるGTDクラスは午前と午後の両セッションでGRTグラッサー・レーシングチームの11号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(ロルフ・イネイチェン/ミルコ・ボルトロッティ/フランク・ペレラ/リック・ブルーカーズ)がトップタイムをマーク。
 
 クラス2番手にはマンタイ・レーシングの59号車ポルシェ911 GT3 Rが入り、同3番手はGRTグラッサーの僚友19号車ランボルギーニがつけている。

 2017年にデビューしたアキュラNSX GT3はこのテストに3台がエントリーしているが最上位はマイケル・シャンク・レーシング、93号車NSXのクラス8番手。また、同じく昨年デビューのレクサスRC F GT3は3GTレーシングの15号車と14号車レクサスがクラス10番手、11番手となった。
 
 全3日間のテスト2日目となる6日(土)は午前、午後、夜の計3回、都合3時間45分のテストセッションが予定されている。