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メリル・ストリープ、共演者ダスティン・ホフマンに「顔を思いきり引っ叩かれた」

2018年01月06日 06:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

メリル、ダスティンの行為は「行き過ぎだった」
アメリカで1979年に公開された映画『クレイマー、クレイマー』で、関係が破綻した夫婦役を熱演した女優メリル・ストリープと俳優ダスティン・ホフマン。実際の撮影中も2人の関係は悪化し、メリルがダスティンに憤慨して「これは酷すぎる」と思う瞬間が何度かあったようだ。

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このたび『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューを受けたメリル・ストリープが、『クレイマー、クレイマー』の撮影を回顧。そこで「ダスティン・ホフマンより思いきり顔を引っ叩かれた」として、胸中をこのように明かした。

「役者の場合、シーンによっては(キャラクターになりきるべく)自由な気持ちにならなくちゃダメなのよ。私自身も不注意にも人々を痛めつけてしまったことがあるの。」
「ある程度は許されるものだけど、私にとってあの作品は初期のもの。最初のシーンでもあったのよ。そこで彼に引っ叩かれたの。」
「あれは行き過ぎた行為よ。」
「でも今では、ああいう行為を役者達も容認しないでしょうね。(行き過ぎた行為を容認しないのは)良いことだわ。」

ちなみに過去に出版されたメリルに関する本によると、同作品を撮影中にダスティンはメリルの感情を掻きたて良い演技をさせようと必死だったもよう。時にはメリルの元婚約者・故ジョン・カザールの死に言及するなどしメリルを動揺させたというが、これについてはダスティンが後に謝罪し、メリルもそれを受け入れたとされている。

同作品では、突然妻に出て行かれ幼い息子の世話に翻弄されながらも父性愛に目覚めていく夫(ダスティン)、そして一度は子どもを手放し出て行ったものの「やはり息子がほしい」と言い出す元妻(メリル)が激突。ダスティン、メリル、また息子を演じた子役の絶妙な演技が話題となり、多くの映画ファンが涙した。親子の絆とは何か、夫婦の愛とは何かを考えさせる名作として知られるが、その撮影現場で夫婦を演じた2人の関係にもヒビが入っていたとは意外である。



(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)