トップへ

岡山天音が瀬戸さおりの足を舐めるシーンを収録 映画『愛の病』本編映像

2018年01月05日 19:02  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 1月6日に公開される瀬戸さおり初主演映画『愛の病』の本編映像が公開された。


動画はこちら


 本作は、2002年7月に実際に起こった事件“和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件”を基にした官能サスペンス。生活費を稼ぐため出会い系サイトのサクラとして働き始めたエミコが、工員の真之助から大金をむしり取るだけでは飽き足らず、やがて彼に強盗殺人を仕向ける模様を描く。


 メガホンを取ったのは、『女の穴』『スキマスキ』の吉田浩太監督。主人公の殺人鬼・エミコ役を瀬戸が演じるほか、岡山天音、八木将康(劇団EXILE)、山田真歩、佐々木心音、藤田朋子らがキャストに名を連ねる。


 公開された本編映像は、エミコに心酔するあまり、大金を貢いだり、ヤクザに扮して恐喝をしたりと、徐々に犯罪に手を染めていく真之介役の岡山が、瀬戸扮するエミコの足を舐める過激な演技に挑んだシーン。清純派女性の猫を被っていたエミコが初めて素顔を見せる、作中のキーとなるシーンでもある。


 また、『呪怨』の清水崇監督、『起終点駅 ターミナル』の篠原哲雄監督ら著名人からのコメントも公開された。


【清水崇(映画監督『呪怨』『こどもつかい』『9次元からきた男』など)コメント】
愛ってそんな崇高で爽やかなもの? 業にまみれた愛のさまと瀬戸さおりという女優を吉田監督が開花させた。溢れる胸キュン映画で眼の曇った日本の男女に観て欲しい。


【篠原哲雄(映画監督)コメント】
この実在の事件を通して、女の魔性とか騙される男の愚かさとかそんな平凡な事を描きたかったとはとても思えない。映画による真っ当な世界への反抗。映画でしか描く事の出来ない反骨精神。吉田浩太は俳優に寄り添いながら懸命に、しかも無意識にやってしまったのではなかろうか? いや、確信犯だな、多分。力作の誕生を祝したい!


【門間雄介(映画評論家)コメント】
ひとりの女優が覚悟を決め、閉ざされた殻を破り、世に飛び出していくその瞬間を目の当たりにした。剥き出しになっているのは、演技というより、本能に近いものかもしれない。ある役割を担ったキャラクターではなく、なにかに突き動かされるようにして生きる、あらわな女の姿。女性の性を撮り続けてきた吉田浩太監督の、彼もまた覚悟したのだろう、気迫の演出で瀬戸さおりが光った。


【角田ルミ(脚本家・演出家)コメント】
『また吉田浩太監督の作品にやられてしまった…!』 男のカッコ悪さを最高にかっこよく、女の歪みを最高に美しく魅せる…究極にストライクゾーンが狭い私のど真ん中…それが吉田浩太監督の映画!こんなに酷い奴に共感してしまう……あぁ、私ってば嫌な奴! 登場人物の歪さが理屈抜きで全部自分に返ってくる体験! 吉田浩太監督は日本のダーレン・アロノフスキー(『ブラックスワン』)! 観終わった後、是非、こてんぱんに疲れてください!


【鈴木太一(映画監督)コメント】
主人公の女は自分勝手でどうしようもないクソ女だ。現実でこんな女は御免だが、映画のなかの彼女はとても儚く愛しかった。自分が映画という表現と、女という生き物が好きな理由を背中から突き刺された気分だ。


(リアルサウンド編集部)