今年の三が日ももう終わり。4日からは仕事が始まる人も多いだろう。
花王が12月28日に発表した調査では、年明けの仕事始めでだるさや不調を感じた経験のある人は69.3%と約7割に上るという。中でも20代は特に高く20代男性では74.8%、同じく女性では75.7%に上った。
「生活リズムを崩さないように」とは言え、年末年始は限度がある?
調査は今年10月下旬から11月にかけて、首都圏在住の20~50代の男女895人を対象に、インターネットで行った。
感じる症状で最も多かったのは「だるい」(78.5%)、次いで「疲れる」(59.9%)、「身体が重い」(57.2%)、「やる気がしない」(49.6%)などが続いた。連続した休暇で生活リズムが崩れ、夜更かしの影響を引きずったまま仕事始めを迎える人も多いのかもしれない。
同社が行った他の調査では、だるさを感じる時間帯はどの年代でも、昼食後の「12時~15時」が最多だった。また、眠気やだるさを感じるのは週明けの月曜日という回答が多い反面、仕事が最もはかどるとの回答も、月曜午前中に集中している。
リリースでは睡眠専門医の白濱龍太郎さんが
「週明けの不調は、土日の過ごし方が原因と考えられます。週末に昼まで寝たり夜更かしをしたりして生活リズムが崩れてしまうと、無理やり平日のリズムに戻す月曜日につらく感じることになります。逆に、週末も生活リズムを崩さずしっかり休息できている人にとっては、月曜午前中は仕事がはかどりやすい時間帯といえるでしょう」
とアドバイスしていた。今年の仕事始めは月曜日ではないが、休み明けの次の日という点では、通常の月曜午前中と同じような位置づけになる。仕事が始まる数日前からは、生活リズムを崩さず過ごせるよう調整するのが最適と、頭では分かっている人も多いことだろう。だが実際にリズムを立て直すのは、容易ではない。
ちなみに、日中に眠気を感じた場合は15時より前に15分~20分の昼寝を取るか、いつもと違う行動をして交感神経を刺激すると良いという。交感神経は、人と話すなど適度な緊張状態の時に活発になるため、「会議やセミナーでは前方に座る」「いつもメールで連絡を済ませている人は電話をかけてみる」などが有効だそうだ。