ワコールのナイトウエアブランド「睡眠科学」のシルクサテンパジャマが好調だ。2015年3月期から2017年3月期まで3年連続で前年比100%超えを記録。特に2016年3月期は144%、2017年3月期は150%と顕著な伸び率を示している。
睡眠科学は2004年に展開がスタート。ワコール人間科学研究所による眠っている間のからだの特性研究をもとに「動き」「温度」「肌」の3つの"ここちよさ"を取り入れたナイトウエアを開発している。
「肌」へのここちよさに着目したシルクパジャマでは、ロングセラーの定番シャツパジャマになめらかな肌触りが特徴のシルクサテン素材を使用。袖と身頃のはぎ位置をずらしたブランドオリジナルパターンを採用しており、すっきりとしたシルエットでありながら腕まわりにゆとりを持たせることで着心地の良さを実現している。一番下のボタン穴は横あきで、動いてもボタンが外れにくいのも特長の一つ。ウィメンズは8色(各1万9,440円)、メンズは3色(各2万1,600円/いずれも税込)をそろえ、ワコールのオンラインストアでは12月30日13時30分時点で色やサイズによっては完売している。シルクパジャマの人気はブランドの売り上げにも貢献しており、2015年3月期が前年比108%、2016年3月期が123%、2017年3月期には152%と、ブランド全体で6億2,000万円の規模に成長した。同社の広報担当者は、素材や肌触りにこだわる消費者が増えているとし、シルクは肌触りが良いだけではなく、吸放湿性や保温性に優れていることから支持につながったと分析している。
近年では「ジーユー(GU)」でもパジャマが人気を集めるなどナイトウエア市場が盛り上がっており、各社がニーズに対応した多様な商品を投入するなどラインナップも広がりを見せている。
■睡眠科学:公式サイト