日本民営鉄道協会は12月18日、「2017年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表した。ランキングの1位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」(33.2%)で9年連続となった。2位には「座席の座り方」(31.1%)が続いた。具体的には、
「座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く、足を広げる等)」
「座りながら足を伸ばす・組む」
といった事例が寄せられた。
3位は「荷物の持ち方・置き方」(29.8%)で、
「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」
「床(足もと)に置かれた荷物」
などの行為に不快感を抱いているようだ。同協会では今年10月1日~11月30日まで、ホームページ上でアンケートを実施。2419人から回答を得た。
乗降時に扉付近から動かない客に不快感
4位以降は以下の通り。
4位「歩きながらの携帯電話・スマートフォンの操作」(29.6%)
5位「乗降時のマナー」(28.1%)
6位「ヘッドホンからの音もれ」(20.1%)
7位「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」(18.5%)
8位「ゴミ・空き缶等の放置」(16.0%)
9位「喫煙」(15.3%)
9位「酔っ払って乗車する」(15.3%)
このうち、「乗降時のマナー」の具体例については「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等」「降りる人を待たずに乗り込む」「乗降時に並ばないで横から割り込む」などが寄せられた。
性別で迷惑ランキング3位までを見ると、男性は「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」(33.5%)、「歩きながらの携帯電話・スマートフォンの操作」(30.9%)、「座席の座り方」(29.4%)だったのに対し、女性は「座席の座り方」(36.8%)、「荷物の持ち方・置き方」(34.7%)、「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」(32.0%)だった。
嬉しかったエピソード お年寄りに席を譲り「ありがとう」と言われた
反対に「うれしかった」「心が温まった」と感じた行為には、「高齢者や身体の不自由な方、妊娠中の方に席を譲っていた」「困っている高齢者や外国人を親切に案内していた」などの回答が寄せられ、
「お年寄りに席を譲った際にお礼を言われ、その人が降りるときにも『ありがとうございました』と声をかけてくれた」(50代女性)
「妊娠中、ホームで優先座席近くの扉位置で並んで待っていたが、前にいた人が私の付けているマタニティマークを見て、『先にどうぞ』と列の一つ前を譲ってくれた」(30代女性)
「前の座席に座っている人がリクライニングを倒すときに、『倒していいですか』と言ってくれた」(30代男性)
といった具体的な事例が挙がっていた。