2018年1月に成人式を迎える全国の新成人500人のうち、「将来の夢がある」と答えたのは54.4%に留まるという。「今のところない」は37.8%、「わからない」は7.8%だった。マクロミルが12月28日に発表した「2018年 新成人に関する調査」で明らかになった。
「将来の夢がある」と回答した新成人の割合は、2012年の64.8%をピークに減少傾向にある。2018年新成人の54.4%は、2008年に調査を開始して以来、過去最低だ。
日本の未来は「明るいと思う」は34.4%に留まる
日本の未来は明るいと思うかどうか聞いたところ「明るいと思う」(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の合計)は34.4%で、「暗いと思う」(「暗い」と「どちらかといえば暗い」の合計)の65.6%を大幅に下回った。
日本の政治に期待できるかどうか聞いたところ、「期待できる」はわずか22.2%で、「期待できない」は77.8%にも上った。日本の未来は暗く、政治にも期待できないという新成人が多いようだ。
国民年金制度については、90.4%が「将来、自分がもらえるか不安」と答えている。「持続可能な制度」だと思っているのは35.8%に留まった。
また、将来就きたい職業を聞いたところ、「会社員」が計30.6%で最も多かった。内訳としては、「技術系」が12.0%で、「サービス系」が8.1%だった。「わからない」も27.8%おり、「公務員」の20.1%を上回っていた。
「人と競争することは苦手」という人は68.6%、「出世よりプライベートの充実を優先」という人は80.8%もいた。出世競争に精を出すというよりも、ワークライフバランスを大切にしたいという人が増えているのだろう。
新成人は恋愛においても、ガツガツしていないようだ。「告白は自分からしたい」という人は33.2%、「デートの支払いは、自分が多く出したい」は37.6%、「異性の友だちがたくさんいる」は28.4%といずれも半数を下回っている。