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【ほのぼの】ブラザー工業、ヤギによる「エコ除草」終了報告 「人の手で行う時間の4分の1で終わった」と感動

2017年12月28日 16:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ブラザー工業は12月25日、子会社の三重ブラザー精機敷地内で実施したヤギによる「エコ除草」が終了したことを発表した。

三重ブラザーの敷地内には雑草が生い茂っている場所があり、人の手で草刈り作業を行ってもなかなか追いつかない状況だったという。しかしヤギ2頭を導入して除草を行ったところ、担当者からは、

「これまで草刈りにかかっていた時間が4分の1まで短縮され、本当に助かった」

と喜びの声が上がったという。エコ除草が行われたのは今年9月19日から12月25日までの約3か月間。敷地内某所の6月と12月の写真を比べると、同じ場所なのかと思ってしまうほど除草されている。

除草効果だけでなく、ヤギがのびのびした姿を見ることで「癒し」効果も

近年、ヤギを使った除草が注目を集めており、地方自治体などでの導入事例もある。除草用ヤギのレンタル事業を手掛ける「ワールド牧場」(大阪府)の公式サイトによると、大人のヤギは1日あたり約3~4キログラムの生草を食べるという。同牧場は「除草をスピーディーに行いたい場合はおすすめ」としている。

ブラザー工業で勤務した2頭のヤギがもたらしたものは、除草効果だけでなかった。草刈機を使わず環境に配慮した除草を目にしたことで、従業員が環境保全について考えるきっかけになったという。

また敷地内でヤギがのびのび草を食べる姿が与える「癒し」効果は想定以上だった、としている。休憩時間には野菜を与える従業員の姿も見受けられるほど、2頭は可愛がられていた。

以前からブラザーグループは、環境スローガン「Brother Earth」のもと、海洋植物や熱帯雨林の保全など、世界各国で各地域に根差した生物多様性保全活動に取り組んでいた。ヤギによる「エコ除草」もその一環だ。

今後、三重ブラザーでは、工場敷地内に生物多様性の豊かな森を形成することを目指し、地域由来の植物の苗を植えることなどを計画している。