財布の中を見れば、その人の性格はなんとなくわかるもの。
お金が貯まらない。部屋が片づけられない。
そんな人は、いらないレシートや使わないポイントカードで、財布がパンパンに膨れ上がっていないだろうか。
いらないモノの詰まった財布には、お金や幸せが入り込む余地がない。
そうならないためには、日頃から片づけの習慣を身につけておくべきなのだ。
『1日1分!お金も時間も貯まる 片づけの習慣』(祥伝社刊)は、日本初の「かたづけ士」である小松易氏が、お金とチャンスを引き寄せる片づけの習慣を紹介している。
■片づけの習慣付けはまずは財布から!
片づけを習慣化するならば、毎日使う財布の中から始めるのがいいと小松氏。
財布は家や部屋の縮図であり、財布の中と頭の中と日常は相関し合っている。そして、財布がいちばん早く結果が出るからだ。
では、どうやって財布の中にモノが溜まらない仕組みをつくればいいのか。
小松氏は片づけの基本として「整理の4ステップ」を紹介している。
1、出す
財布の中のお金、カード、会員証、レシートなどをすべて財布から出す。
2、分ける
カード、会員証は「1カ月以内」に使ったモノ、使っていないモノに分別、割引券は期限内か期限切れ、残りは「使う」か「使わない」かで分ける。
3、減らす
前のステップで分別した不要なモノは処分する。
4、しまう
お札、コイン、「1カ月以内」に使ったカード、会員証、期限内の「使う」割引券を財布の中に戻す。領収書は、必要な物だけ所定の「領収書入れ」に入れる。
片づけの基本に従って財布を片づけてみると、もっと他にも片づけてみよう、というモチベーションも出てくるかもしれない。
また、ついつい増えてしまう、会員証などのカード。整理のステップの「2、わける」の項目のものだ。
そもそも、財布に入っているカードは、本当に毎日持ち歩かなくてはならないものなのか。常に自分で素早く判断ができるようにしておきたい。
その判断の基準を著者がアドバイスしている。
これは「過去1カ月以内」に使ったかどうか。それに照らして、1カ月以内に使った「1軍」のカードと1カ月を超えて使わなかった「2軍」のカードに分別するという方法だ。
そして、自分の行動を振り返り、冷静にチェックしてみる。捨てる判断がつかなかった2軍のカードの中は、カード入れを用意して、そちらに移しておく。
また、財布にしまう1軍のカードは、使う頻度の高い順に、手前の方から入れておく。
片づけが上手な人は、どんなモノでも無造作に置く前に、「処理する」「しまう」「捨てる」の3つの選択のどれかを選び、すぐに実行できるという。
この「片づける動き」を身につけることで、財布の中や部屋も大掃除をすることなく、普段からスッキリと気分良く生活できるようになるのだろう。
(新刊JP編集部)