保育士の人材紹介サービスを提供するウェルクスは12月27日、「介護職の待遇改善のためのストライキ」に関する調査を実施した。調査は今年12月、同社運営の「介護のお仕事」読者やSNSフォロワーの男女152人から回答を得た。
介護職の待遇改善のためのストライキに賛成している人は65.4%。理由を聞くと、
「そういう手段でもとらないと、皆見て見ぬふりをする」
「社会的には、介護職の低賃金は認識されているが現場からの声はあまり外に出ていないと思うから」
という声が寄せらた。
「給与の安い業界でもここまでの仕事量はなかなかない」
一方、反対と回答した人(34.6%)に理由を聞くと、
「今ギリギリの人数で、人数が足りないので今現在も迷惑かけてるので、利用者さんに迷惑をかけたくないです」
「改善の為に訴える必要があるが、利用者に迷惑をかけるのは、介護職の人のすることではないと思うから」
など、利用者への迷惑を考えるとストライキはできない、というコメントが非常に多かった。そのためか質問を「仮に地域住民等との協力により、入居者さんや利用者さんへのサービス提供を維持でき、大きな問題がない場合、ストライキに賛成ですか」とすると、賛成は85.3%と19.9ポイント上昇した。
また介護職の待遇改善について「給与より勤務時間を改善してほしいと思う」という人は44.2%。理由としては、
「給与が安いのに労働量が多すぎる。給与の安い業界であってもここまでの仕事量はなかなかないと思う」
「人員不足を解消し、余裕のある人員配置で働きたい、業務に追われ最低限のことしか行えず、流れ作業になってしまい充実感など得られない」
などが挙げられた。一方、反対の55.8%からは「一番は給料。その次に勤務時間などの調整をしてほしい」という声が上がっている。
介護保険料の引き上げは半数が賛成「自分たちが賛成しないと世間は納得しない」
40歳以上に、40歳から徴収される「介護保険料の引き上げ」について聞くと賛成は45.8%、反対は54.2%となった。賛成派からは、
「自分たちが賛成しないと世間は納得しない」
「必要な財源だし、収入のある年代が払えるなら、払うべきかと」
という声が上がっている。その一方で、
「介護保険料を上げたら、只でさえきつい生活が更にきつくなりますよね?」
「もっと削るところは沢山ある」「引き上げても会社だけが利益を得るから」
など否定的な意見も多かった。