フェルナンド・アロンソが2017年にインディ500に初挑戦したことは、インディカー・シリーズ全体に良い影響をもたらしたと、元F1ドライバーで現在インディカーに参戦するマックス・チルトンが語った。
すでに消滅したマノーの前身マルシャで2013年と2014年にF1に出場したチルトンは、チームが財政的な問題に直面するなかでシートを失い、F1を離脱。現在はインディカー・シリーズで活動している。
チップ・ガナッシ・レーシングでのインディカー2017年シーズンにおけるチルトンのハイライトは、間違いなく最高峰のレース、インディ500で4位入賞を果たしたことだ。
このレースにおいて、マクラーレン・ホンダF1チームのアロンソは、インディカーデビューを飾った。チルトンはデビュー戦でのアロンソのパフォーマンスを称賛し、アロンソが参戦したことがインディ500の評判を上げたと言うが、アロンソが初挑戦で勝たなくてほっとしたとも認めている。アロンソは決勝で27周をリードしたものの、エンジントラブルのためにリタイア。しかし優れたパフォーマンスが認められてルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出された。
「僕は常に、アロンソはF1で最高のドライバーのひとりだと考えてきた。とても才能があるし、才能がある人は学ぶのが早いんだ」とチルトン。
「ところが彼は僕が思っていたよりもさらに素早く要領をつかんだ」
「彼は何でも簡単そうにこなしてしまう、と評した人たちがいる。インディカーのためには、彼が今回優勝しなくて良かったよ。そうでないと僕たち他のドライバーが皆、何だか間抜けに見えてしまうからね」
「でも彼はインディカーについて良いことを語ってくれた。このレースがどれほどチャレンジングで、僕たちドライバーがどれほど勇敢か、そして彼自身が優勝するために再挑戦したいとどれほど強く願っているのかを話した。彼が参戦したことで、インディカーは大きな恩恵を受けた」