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WEC:バイコレスが2017年最後のテストを実施。次回のテストで新型エアロ投入

2017年12月26日 13:22  AUTOSPORT web

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アルメリア・サーキットで2017年最後のテストを実施したバイコレスの『ENSO CLM P1/01』
2018/19年のWEC世界耐久選手権に参戦するバイコレス・レーシングチームは12月18~20日、スペインのアルメリア・サーキットで3日間のテストを行なったと発表した。

 2018年5月のスパ・フランコルシャン6時間から2019年6月のル・マン24時間まで、1年強というロングシーズンとなるWEC“スーパーシーズン”に最高峰のLMP1クラスから参戦するバイコレス。

 オリジナルのLMP1マシン『ENSO CLM P1/01・ニッサン』を走らせるチームは2017年シーズン途中からシリーズへのフル参戦を中止し、LMP1プライベーターが多数参戦してくる2018年以降に向けてレースからマシン開発にリソースをシフト。11月下旬にはスペインのアルガルベ・サーキットで3日間のテストプログラムを実施している。
 
 スペイン南部アルメリアで行われた今回のテストでは、チームのレギュラードライバーであるオリバー・ウェッブ、準レギュラーのピエール・カッファーに加えて前回のテストにも参加したトム・ディルマンがふたたびステアリングを握った。

 また、2008、2009年のル・マン24時間でGT2クラス2位となった経験を持つパオロ・ルベルチ、チャイニーズGTで活躍するリン・カンの2名がそれぞれLMP1カーを初ドライブしている。

 チームは3レース分に相当する距離(約3000km)を走行した今回のテストを通じてマシンの信頼性にとても大きな自信を得たという。さらに、パフォーマンス面でもエアロダイナミクスの開発、エンジンマッピングの最適化が順調に進み、実りの多いテストとなったようだ。

 今後、バイコレスは2018年2月に再度テストを計画しており、その際に新しいエアロパッケージを導入する予定だという。