2018年1月25日~28日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦デイトナ24時間レースにスポット参戦するジャッキー・チェン・DCレーシングは12月24日、チーム2台目のマシンを駆る4名のドライバーを発表した。
イギリスの名門スポーツカーレースチーム、JOTAスポーツと提携して2017年シーズン、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに挑んだチームは、年明けの1月27~28日に決勝レースが行われるデイトナ24時間の総合優勝を争うプロトタイプクラスに2台体制で参戦する。
すでに1台目のオレカ07・ギブソンを駆るドライバーとしてロビン・フラインス、ダニエル・ジュンカデラ、フェリックス・ローゼンクビスト、ウイリアムズF1のランス・ストロールの起用が発表されているが、今回新たに2台目のドライバーラインアップがアナウンスされた。
セカンドカーの布陣も1台目と同様に4名体制となるが、このうちの2名は同チームからWECに参戦したホー-ピン・タン、アレックス・ブランドルが選ばれている。
残る2名は、BMWワークスドライバーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと、11月19日に開催された第64回マカオグランプリF3ワールドカップにおいて、勝利を目前にしながら最終コーナーでクラッシュを喫したフェルディナンド・ハプスブルクとなった。
ジャッキー・チェンとともにチームの共同オーナーを務めるデビッド・チェンはふたりのニューカマーを歓迎する。
「アントニオ(フェリックス・ダ・コスタ)とフェルディナンド(・ハプスブルク)のふたりがホー-ピン(・タン)、アレックス(・ブランドル)駆る2台目に加わり、こうしてチームのフルドライバーラインアップを完成させることができたことを大変嬉しく思う」
「ホー-ピンとアレックスが今年1年間WECで培ってきたクルマの経験はレースウイーク中、チームが素早くコンディションに対応するのに役立つだろう。それと同時に我々はアントニオとフェルディナンド、ふたりのドライバーが持つ疑いようのないスピードにも期待しているんだ」
チーム初のデイトナ挑戦については「非常に激しい競争が予想されるが、ドライバーたちはチームに最高の結果を与えてくれるはずだ」と自信を覗かせた。
自身初のデイトナ24時間参戦となるダ・コスタもまた「強力なチーム、そしてドライバーラインアップの一員として加われてとてもうれしい」とチーム加入を喜ぶ。
「2017年のル・マン24時間でクラス優勝を達成したチームのクルマをドライブするのが楽しみでしかたがないよ。このチームは僕の初めてのデイトナ参戦にぴったりの場所だと確信しているんだ」
今季のマカオグランプリで世界中のモータースポーツファンに衝撃を与える果敢なドライビングを披露したハプスブルクは「デイトナ24時間への出場は僕の夢だったし、以前からスポーツカーレースを経験したいと思っていた」とコメント。
「今回、ジャッキー・チェン・DCレーシングからレースに出られることが決まったのがまだ信じられないほどだよ。チャンスをくれたチームにはとても感謝している。1月が待ち遠しいね!」
総勢8名のドライバーラインアップを発表したジャッキー・チェン・DCレーシング×JOTAスポーツは年明け後の1月5~7日、レース本番前にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される公式事前テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』に参加する予定だ。