FIA国際自動車連盟は12月22日、2018年のWRC世界ラリー選手権最上位クラスに参戦するマニュファクチャラーリストを発表した。このなかでMスポーツが『Mスポーツ・フォード・ワールド・ラリーチーム』として登録され、フォードの名前が5年ぶりにWRCに復活している。
Mスポーツは2012年までフォードとタッグを組んでWRCに参戦。フォードがWRCから撤退して以降も、チームはフォード車を継続使用し、フォードからの支援も受けていたが、シリーズにはあくまでプライベーターとして参戦してきた。
2017年シーズンも、MスポーツはプライベーターとしてWRCに参戦。王者セバスチャン・オジエと新型フォード・フィエスタWRCを投入して、ドライバー、コドライバー、マニュファクチャラーズの3タイトルを手中に収めている。
現時点でチーム側から正式なアナウンスはないものの、今回FIAが発表したエントリーリストでフォードの名前が復活したことで、関係が強化されたことは確実。チームはシーズンを通してフィエスタWRCの開発を続けられることになりそうだ。
また、このフォードの関係強化がオジエの2018年チーム残留の要因になったともみられている。
なお、Mスポーツを除くシトロエン、ヒュンダイ、トヨタのエントリー名に変更はなし。それぞれ、シトロエン・トタル・アブダビWRT、ヒュンダイ・シェル・モビス・ワールド・ラリーチーム、TOYOTA GAZOO Racing WRTとして2018年シーズンを戦う。
4メーカーがしのぎを削る2018年のWRCは1月25~28日の第1戦モンテカルロで開幕する。