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ヴァル・キルマー、喉のがんによる2年間の闘病を回顧

2017年12月24日 13:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ヴァル・キルマー「息切れするように…」(画像は『Val Kilmer 2017年4月27日付Instagram「We opened up the #AMA on #reddit early so you can start inputting questions.」』のスクリーンショット)
映画『トップガン』『ドアーズ』などで知られる俳優ヴァル・キルマー(57)は2015年、「喉から出血」「病院での検査で腫瘍が発見された」と伝えられたものの本人は自身のFacebookで「腫瘍もないし手術も受けていない」と頑なに重病説を否定していた。その後マイケル・ダグラスがうっかり「彼はがんだ」と漏らして騒動となり、ヴァルの否定を受けマイケルが謝罪する事態に。後にヴァルはがんであったことを認めたが、このたび闘病を振り返る発言をした。

このほどヴァル・キルマー、映画『ウィロー』で彼と共演した英女優で元妻でもあるジョアンヌ・ウォーリー、そして元夫妻の2人の子ども達(共に成人)が『ハリウッド・リポーター』の取材に応じ、以下のように述べた。

「俺は、真面目すぎたんだろうな。アカデミー賞みたいなモノを受賞できないと、動揺したものさ。」
「メリル・ストリープは良い気分だろうな。みんなに愛されているんだから。それを彼女自身も分かってるのさ。」

ちなみにヴァルが病院にて治療を受けた際、娘がそばにいたとのこと。その理由は「車にはねられたから」だといい、元夫妻の息子で俳優などとして活躍しているジャック・キルマーはその日のことをこう語っている。

「僕は惨めで取り乱していたんだ。この2人の隣に座ってね。」

結局は喉のがんだったというヴァルは、気管にも処置を受けたことから今も息が切れることがあるという。しかし現在は仕事にも精力的に取り組み、前向きな暮らしを続けているもよう。少し前には傾倒している宗教とがんを絡め「多くの人達が祈りにより癒されてきた」「その一方で多くの人が現代医学によって命を落としたのさ」などと発言したことで物議を醸したが、大病をした彼が信仰から精神的な支えを得たのであれば、彼にとっては確かに力になったのかもしれない。

しかしヴァルの家族は2015年に「2014年から腫瘍に気づいていた」と明かしており、その後は喋ることが困難になり首も腫れ、スカーフなどで首元を隠すようになったという。そんな彼に家族は「どうか病院へ」と説得したものの、ヴァルは拒否。信仰しているキリスト教系の新宗教の祈りで癒えると信じ、病院行きを迫る人々とは縁を切ったとも伝えられた。「もう少し病院に行くのが早ければ…」―家族と関係者は今もそう思っているに違いない。

画像は『Val Kilmer 2017年4月27日付Instagram「We opened up the #AMA on #reddit early so you can start inputting questions.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)