安いものには安いなりの理由というか、リスクがあるものだ。先日、移動中に使える小さいノートPCを購入したが、キーボードの効きが悪く、「A」と1度タップしただけで「ああああ」と表示されるなどして、結構苦慮した。
その後パソコンの修理店に持ち込んで直してもらったが、数千円ぐらいかかった、「こんなことならもっとちゃんとした奴を買っておけば良かった」と後悔してしまった。まさに安物買いの銭失いの典型である。(文:松本ミゾレ)
「百均のCD-Rでハズレじゃないやつ引いたことがない」
似たような話は結構あって、2ちゃんねるに「あ、安物はやっぱりダメだなってなったもの」というスレッドをこの前見かけた。スレッドを立てた人物は「マーガリン。バターと比べてコクがなさすぎる」と書いている。
バターってホント高いから、ついついマーガリンで済まそうとしてしまうんだけど、やっぱり味わいが段違いなので格落ち感は否めない。わかるわかる。ほかにも、こんな書き込みがあった。
「モバイルバッテリー。安いのは数回で充電能力ガタ落ちする」
「ヘッドホン。2000円の安物買ったら3ヶ月で壊れた」
「タブレット。安い中華製の買ったら処理遅いし電池持ちクソだし電源ボタンの接触が悪くてつかなかったりと散々」
「百均のCD-Rでハズレじゃないやつ引いたことがない」
「合皮のソファーはすぐ剥げてきて粗大ゴミになる」
「ヘルメット、半キャップ被ってて事故って割れてから高いのつけるようにしてる」
タブレットといえば、ひところ昔の中国製の物なんて安いだけでダメなスペックしかなかったものである。今はファーウェイあたり、安くてもしっかり何年も使用できるタブレットを出していたりするけど……。
安物のキャリーバッグで散々な目に遭った思い出
「キャリーバッグ」という書き込みがあったが、これは本当に高い物にすべきだ。以前、某激安量販店で3000円ぐらいのものを購入したはいいが、移動中に取っ手が思いっきり折れてしまい、その後はバッグを抱えて移動する羽目になった。
あれは恥ずかしかった。「僕はこんな安物を買ったばかりに、今こんなことになっているんですよ」と喧伝しているようなものだった。
とはいえ、安物であれば確実に無駄な買い物になるというわけでもないはずだ。もともとの価格が高いものが、ワゴンセールなどで半額とかになっているみたいなケースなら、そこそこしっかりと使える場合の方が多い。
あくまでも問題なのは、最初から単価が安く、すぐに使いつぶす前提で売られているようなものだ。安く購入したものは、すぐに駄目になってしまうことが珍しくない。結局値段相応なのだ。