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バーチャル映像で過去を蘇らせる「Timescope」、1914年のクリスマス休戦を再現

2017年12月24日 08:02  Techable

Techable

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時は第一次世界大戦。英仏連合軍とドイツ軍の間で塹壕戦が繰り広げられていた。その最中の1914年12月、クリスマスを前に自然発生的に休戦となる。有名な「クリスマス休戦」だ。

その歴史的な出来事を360度バーチャル映像で体験できるスタンドが、フランス北部の町、ヌーヴィル・サン・ヴァーストに設置された。

訪れた人は誰でもその双眼鏡のような装置をのぞき、バーチャル映像で当時の様子をうかがうことができる。
・望遠鏡のような外観
設置したのは、フランスのスタートアップ企業Timescope。同様に過去の様子をバーチャルで体験できる装置をすでにパリのセーヌ川沿いやバスティーユ広場で展開している。

いずれの装置も展望台などにある望遠鏡のような外観で、ヘッドセットのようなものをのぞきこむ仕様になっている。
・史実に基づいた内容
ヌーヴィル・サン・ヴァーストに設置されたTimescope装置をのぞくと、荒れ果てた戦地が広がる。そして塹壕の中の様子、両軍の兵士が握手を交わす様子が映し出される。

コンテンツは史実に基づいていて、歴史家が検証しているのだという。訪れた人は誰でも24時間無料で利用できる。

2015年に設立されたTimescope社は今後もバーチャルスタンドの設置を進め、フランス国外での展開も視野に入れているとのこと。史跡には案内板が建てられているのが一般的だが、こうしたバーチャル映像があるとより深く史実を理解できそうだ。

Timescope