2017年のスーパーGT300クラスチャンピオンのGOODSMILE RACING with Team UKYOは12月23日、2018年8月23~26日に鈴鹿サーキットで開催される『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース』へ参戦すると発表した。
鈴鹿10時間耐久レースは、これまでの鈴鹿1000kmが発展するかたちで、2018年からFIA-GT3規定車両をメインとした“GTカーの世界一決定戦”として開催されるもの。
世界中の耐久レースで構成されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの1戦にも組み込まれているほか、総額1億円の賞金が設定されるなど、日本のみならず、世界中から参加チームが集まると予想されているビッグイベントだ。
そんな鈴鹿10時間にGT300で高い実力と人気を誇るGOODSMILE RACING with Team UKYOが参戦することになった。鈴鹿10時間参戦を正式表明した日本チームは、同チームが初めてとなる。
ドライバーを務めるのはGT300でタッグを組む谷口信輝と片岡龍也のコンビに、小林可夢偉を加えた3名。この3名は惜しくも完走はならなかったものの、2017年のトタル・スパ24時間耐久レースに初音ミクカラーのメルセデスAMG GT3で挑んだ強力トリオだ。
車両についても、スーパーGTやスパ24時間と同様にAMG GT3を投入するほか、チーム代表やチーム監督、車両メンテナンスなどの布陣はGT300と同様の体制での参戦となる。
チームの安藝貴範代表は「今日(12月23日)が鈴鹿10時間へのエントリー申込み開始日なので、1番最初に申し込もうと思います」とコメントしている。
「スパ24時間では、世界の壁の高さを思い知った。今回は僕たちにとって(スパより)ホームよりと言える鈴鹿で戦えます。個人的には『リベンジ』ですね。鈴鹿10時間でぼくたちの強さを世界に示したいです」
「スパを戦ったままの布陣で鈴鹿を戦えるのも醍醐味のひとつですね」
鈴鹿10耐は総額1億円という賞金もトピックスになっており、「たくさん賞金を持って帰りたい」と可夢偉。
「そのために優勝を狙って勝ちたいと思います。(ポールポジションで獲得できる賞金など)取れるものは全部取りたいです(笑)」
「海外の強豪が集まるであろう大会なので、そこで日本の力を示したいと思います」
可夢偉とコンビを組む片岡は、スパ24時間で途中リタイアを強いられたことを引き合いに出し、「一応、11時間目までのシミュレーションはできている(笑)」とコメント。会場を笑いに包んだ。
なお、気になるマシンカラーリングについては、スーパーGTの車両カラーリングと同様、2018年2月のワンダーフェスティバルでお披露目される。
この日、チームは鈴鹿10時間参戦発表のほか、2018年スーパーGT300クラス参戦体制を発表。谷口/片岡の強力コンビを継続起用することを明らかにしている。