2017年のスーパーGT300クラスでシリーズチャンピオンを獲得したGOODSMILE RACING with Team UKYOは12月23日、2018年の参戦体制を発表した。谷口信輝と片岡龍也のゴールデンコンビを継続し、シリーズ初のGT300連覇を目指す。
個人スポンサー募集をいち早く行うなど、“ファンとともに走るレーシングチーム”としてスーパーGTを戦っているGOODSMILE RACING with Team UKYO。
スーパーGT参戦10年目の2017年は谷口と片岡操るグッドスマイル 初音ミク AMGがチームに3度目のシリーズタイトルをもたらした。
2018年に向けて、ドライバーは谷口と片岡が続投。車両についてもメルセデスAMG GT3を継続使用するが新車になるという。使用するタイヤはヨコハマタイヤだ。
そのほか、チーム代表も安藝貴範氏が続投するほか、片山右京が引き続きチーム監督して指揮を執る。RSファインによるマシンメンテナンス体制にも変更はない。
ただし、ゼッケンについては従来の4番ではなく、チャンピオンの証である『0番』を使用する。
達成すればシリーズ初の快挙となるGT300連覇に向けて、「今まで2度チャンピオンを獲ってきて、連覇を目指すと言ってきたけどうまくいっていない」と安藝代表。
「(2017年は)戦闘力のあるチームでチャンピオンを獲れたから、連覇を目指しての体制維持です」
「(車両については)ドライバーたちが新車好きで、いつの間にか新車が発注されていた(笑)。シャシーが新しくなりますし、(AMG GT3の)充分な戦闘力を実感した上での(新車)投入です」
谷口は「2018年もドライバーとして頑張ります。2017年は優勝が1回しかできなかった」と悔しさをにじませた。
「(来季は)ライバルチームに速いクルマが出てくるという噂を聞くので(各レースで)勝つのは難しいかもしれない」
「しぶとくポイントを取って、気がついたらチャンピオンという展開になるかもしれませんが、そのなかでも勝利にこだわって優勝回数を増やしていきたいと思います」
またパートナーを務める片岡も「何も変わらないと言われますが、何も変わらないことが強みだと思っています」とコメントしている。
「連覇に一度失敗すると、(次に連覇に挑めるようになるまで)また2年もかかってしまいますから、なんとしても3度目の正直でチャンピオンを獲りたいと思います」
「競争力を上げてくるチームが多いという噂は聞いていてタフなシーズンになると思いますが、今シーズンが完璧な1年だったとは言えないなかでチャンピオンを獲れたので2018年は100%のシーズンを送ることができれば、連覇できるんじゃないかなと思っています」
そして、ファンにとって気になるチーム全体のキービジュアル『レーシング 2018ver.』もお披露目された。2018年のレーシングミクはアスキー・メディアワークスの電撃文庫から発行されているライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の挿絵イラストなどで高い人気を誇るイラストレーター、かんざきひろさんが担当した。
発表会前日に完成したという2018年のレーシングミクは、これまでのクールなデザインから一新。かんざき氏の持ち味である可愛らしいデザインとなった。
マシンカラーリングなどのアートディレクションは引き続き、コヤマシゲト氏が担当。気になるカラーリングデザインやチームに華を添えるレーシングミクサポーターズのメンバーについては、例年同様に2月のワンダーフェスティバルで発表される。
また、今回の参戦体制発表にあわせて、個人スポンサー制度の継続も発表された。すでに12月23日(土)19時30分より、受付がスタートしているので気になる方はチェックをお忘れなく。
なお、チームはこのスーパーGT300クラス参戦体制発表と同時に、2018年8月に鈴鹿サーキットで行われる『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース』への参戦も表明している。