12月18日から、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われてきたミシュランタイヤ主催のスーパーGTタイヤメーカーテストは、12月22日に4日間の走行日程を終えた。今回のテストではGT500車両8台、GT300車両1台が参加したが、多くのドライバーがステアリングを握っている。
12月18日から、休息日の1日を挟み12月22日まで行われたスーパーGTタイヤメーカーテスト。8台のGT500車両はレクサスLC500が開発車両の093号車、トムスの36号車、バンドウの19号車が参加。ニッサンGT-RニスモGT500は、ニスモの23号車とKONDO RACINGの24号車が参加した。また、ホンダNSX-GTは開発車両の99号車と、無限の16号車、ナカジマレーシングの64号車が参加している。
これらのマシンをドライブしたのは、3メーカーの多くが今季参戦したドライバーたち。ただ、そのなかでも注目と言えたのが、ジェンソン・バトンの参加だ。12月3日のホンダレーシングサンクスデーで、ファンの前で2018年のスーパーGTフル参戦を公表したバトンは、今回のドライブがレギュラードライバーとしての“初仕事”となった。
バトンは親友である元レーシングドライバーのクリス・バンコムとともにセパンに到着すると、走行3日目から99号車の開発車両のステアリングを握った。99号車は前半が野尻智紀と伊沢拓也、塚越広大と山本尚貴が乗り込んでおり、バトンは後半も担当した塚越と山本と交代しながら走行した。
3人が交代しながら乗ったこともあり、「走行時間としてはもの足りないところもあったけど」とバトンは言うが、「HRDが細かいデータを得る機会になったし、僕も経験を積むことができたよ」と満足そうな表情を浮かべていた。1月の東京オートサロンでは、その参戦チームも正式に発表されることもあり、やはり注目の存在だろう。
ホンダ勢ではもうひとり、スーパーフォーミュラにTCS NAKAJIMA RACINGから参戦するナレイン・カーティケヤンもセパンに姿をみせた。今回、64号車NSX-GTはレギュラーふたりがメニューをこなしたが、最終日の午後の後半、カーティケヤンが64号車のステアリングを握っている。
また、ニッサン勢では、2017年に全日本F3選手権のチャンピオンを獲得した高星明誠が24号車のステアリングを握っているのがヘルメットから確認することができた。こちらもGT500フル参戦が期待されているだけに、注目の存在といえるだろう。