TCR規定は世界中でレースが開催されるなど、高い人気を誇る FIA WTCRワールド・ツーリングカー・カップは12月22日、開幕初年度となる2018年シーズンの暫定カレンダーを発表した。このうち鈴鹿サーキットで行われる日本ラウンドが全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催になる可能性がある。
WTCRはWTCC世界ツーリングカー選手権が生まれ変わる形で発足する新シリーズ。近年、世界中で人気を博すTCR規定を採用したツーリングカーで争われる。
そんな新シリーズの発足初年度となる2018年シーズンは全9ラウンドで開催予定。ただし、プロモーターのユーロスポーツ・イベントによれば7月21~22日、または10月6~7日に、さらに1戦を追加する可能性もあるという。
シリーズは4月7~8日のモロッコ・マラケシュ戦で開幕し、その後ハンガリー・ハンガロリンクやドイツ・ニュルブルクリンクなど欧州各地を転戦。ポルトガルやアルゼンチン、中国、日本でもレースが開催され、最終戦は2018年11月15~18日のマカオラウンドとなっている。
このなかで注目なのが10月27~28日に鈴鹿サーキットで開催される日本ラウンド。この日程は、先日発表された2018年スーパーフォーミュラ開催カレンダーのなかで、第7戦『第17回JAF鈴鹿グランプリ』の開催が予定されているのだ。
そのため、このままスケジュールに変更などがなければ、この週末の鈴鹿ではスーパーフォーミュラとWTCRが同日開催されることになり、国内トップフォーミュラと世界トップのツーリングカーバトルを1度に楽しめることになる。
なお、今回発表されたWTCRの開催スケジュールは暫定のもの。今後WMSCワールド・モータースポーツ・カウンシルと各国の統括団体の承認を受けて、正式に発行される。
■2018年 FIA WTCR暫定カレンダー(12月22日時点)
Rd.DayCircuitCountry14月7~8日マラケシュモロッコ24月28~29日ハンガロリンクハンガリー35月10~12日ニュルブルクリンクドイツ45月19~21日ザントフールトオランダ56月23~24日ビジャ・レアルポルトガル68月4~5日テルマス・リオ・オンドアルゼンチン79月29~30日寧波中国810月27~28日鈴鹿サーキット日本911月15~18日マカオマカオ