F1ドライバーたちに続き、一部のチーム代表も、F1からグリッドガールをなくす理由はないと発言、F1首脳陣はもっと他に検討すべき重要な問題があるとの意見を示した。
先週、F1のモータースポーツ担当マネジングディレクター、ロス・ブラウンは、決勝日を華やかに彩るグリッドガールの存在を廃止することを検討していると明らかにした。グリッドガールはF1では伝統的な存在だが、今日の道徳規範では性差別的で時代遅れだと多くの人々がみなしているというのが、見直しを行う理由だという。
ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグは、グリッドガールの伝統を続けることを支持する発言をすでに行っているが、一部のF1チームボスたちもそれに賛成している。
「長年にわたり、グリッドガールはF1に欠かせない存在だった」とフェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは語った。
「ロス・ブラウンは、もっと複雑で重要な事柄を気にかけるべきではないかと思う」
ニキ・ラウダはオーストリアの放送局Servus TVに次のように語った。
「男女同権は完全に正しいことで、実際いまや女性は男性を追い抜かんばかりだ」
「だからといって、今後彼女たちがグリッド上に立つべきではないということになるだろうか?」
ラウダの考えに、彼の同胞で友人のヘルムート・マルコも同調した。
「そんなことは想像できない」とレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるマルコは語った。
「アメリカではすべての試合でその前後やハーフタイムにチアリーダーが登場する。だからそれをF1でやるべきではないという理由が私には見当たらない」
「我々には他に懸念事項があると思う」とマルコは語った。