2017年より新規参入チームとしてELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにデビューを果たしたレーシングチーム・ネダーランドは12月21日、2018/19年のWEC世界耐久選手権に参戦すると発表した。
今季、ダラーラ製新型LMP2マシン『ダラーラP217』を導入してELMSのLMP2クラス挑んだオランダ国籍のチームは、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードと、1988年のル・マン24時間ウイナーでありトムスやニッサンからもル・マンに参戦した経験を持つヤン・ラマースの2名でデビューシーズンを戦った。
また、シリーズ同様に初挑戦となったル・マン24時間では元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロを起用したことで注目を集め、決勝では初参戦ながら総合13位、LMP2クラス11位完走を果たしている。
そんなチームは来季、“スーパーシーズン”として開催される2018/19年のWECにLMP2チームとして参戦することを表明。参戦マシンは引き続きダラーラ製シャシーにLMP2のワンメイクエンジンを搭載した『ダラーラP217・ギブソン』を用いると発表した。
なお、バン・イアードとともにマシンをシェアするドライバーについては現在のところ確定していない模様で、チームによれば今後数週間のうちに候補となるドライバーを絞り交渉を進めていくという。
チーム創設者であり自らもマシンのステアリングを握るバン・イアードはWECへのステップアップを喜ぶ。
「ELMSでのデビューイヤーを終え、また新たにWEC参戦という意義深く野心的な一歩を踏み出すことを本当に誇りに思う」
「スポーツカーレースでもっとも高いレベルで争われるWECに参加することで、我々はオランダを代表するチームとして認識されることになるだろう」とコメントした。