12月18日から、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで、ミシュランタイヤ主催のスーパーGTタイヤメーカーテストが開催されている。GT500車両8台、GT300車両1台が参加している今回のテストでは、2018年を見据えた新型の空力パーツを装着したマシンも走行している。
12月18日から、休息日の1日を挟み12月22日まで行われる予定のスーパーGTタイヤメーカーテスト。例年恒例となっているこの12月のセパンテストは、連日午前9時~午後12時、午後1時30分~午後5時30分というスケジュールで行われる予定だったが、19日の初日は降雨もあり、午後を30分短縮。その分2日目以降、午前を10分ずつ追加するかたちで走行が行われている。2日目は晴天、中1日挟んだ3日目となる21日は、時折陽が射すものの、曇天の下で走行が行われた。
今回のテストに参加しているGT500車両は8台。レクサスLC500は開発車両の093号車、トムスの36号車、バンドウの19号車が参加。ニッサンGT-RニスモGT500は、ニスモの23号車とKONDO RACINGの24号車が参加した。また、ホンダNSX-GTは開発車両の99号車と、無限の16号車、ナカジマレーシングの64号車が参加している。なお、23号車はミシュラン、64号車はダンロップ、16号車、19号車、24号車はヨコハマ、093号車、36号車、99号車はブリヂストンを履いている。
また、唯一のGT300車両となるのは、aprが走らせる30号車TOYOTA PRIUS apr GT。こちらもシーズン同様、ヨコハマを履いて走行を行っている。
GT500車両のなかでも注目は、各メーカーの開発を担うマシンだ。すでに12月3日のホンダレーシングサンクスデーでは、NSX-GTの新型エアロと推測されるマシンが参加したが、そのままの姿でセパンに登場している。また、レクサスLC500はフロントバンパー左右のカナード周辺の形状が17年車両とは異なるほか、サイドダクト部分が特に目立ち、滑らかな曲線を描く形状に改められている。フロントバンパー左右は19号車、36号車も新たなものとなっているようだ。
一方、ダミー模様が施されており、一見形状が判別できないのがニッサンGT-RニスモGT500だ。ただ、撮影した写真を見ると、フロントフェンダー前部から形状が異なっているほか、サイドダクトは前方上部にスリットが設けられ、ダクト後方に多数備えられたフィンで、下方からの空気を跳ね上げるような形状が見て取れる。また、リヤフェンダーロワも、下部に多数のフィンが備えられ、17年仕様車とはまったく異なる形状が見られた。
全体的にはタイヤテストがメインとなるため、各メーカーは頻繁にピットイン~アウトを繰り返しながらメニューをこなしていたが、各社の新たな空力は、開発の熾烈さを予想させるものとなっていた。