マクラーレンのザック・ブラウンは、F1の新たなオーナー、リバティ・メディアが掲げる目標と、それを達成するための努力に対し、全チームのサポートが必要だと主張した。
現在リバティが行っているさまざまな施策や投資に関しては、たとえ一時的でもチームへの分配金が減るのではと危惧する声も少なくない。それについてブラウンは、「心配し過ぎだ」と一蹴する。
「もちろんわれわれも、できるだけ多くの分配金が得られることを望んでいる。しかしリバティはF1にやって来て、まだ一年も経たないニューカマーだ。しかも彼らはあちこちが壊れまくっているシロモノを買い取ったんだからね。足の骨折は、2週間では回復しない。もうちょっと彼らのやり方を、見守ってもいいんじゃないかな」
「リバティの方向性は間違ってないし、F1を繁栄させようという彼らの意思も正当なものだ。それが形になるまでには、まだ少し時間がかかる。その間いたずらに批判的になるより、建設的な意見を出して行こうじゃないか」
ブラウンは変化の風はまだ緩やかにしか吹いていないものの、それは追い風であり、決して向かい風ではないという。
「今季のF1には多くのワクワクするシーンがあったし、TV視聴率も観客数も増加した。新たなF1オーナーが登場し、戦略的な視点を出してきた。今のF1には間違いなく勢いがあるし、マクラーレンも同様だ。フェルナンド(・アロンソ)とストフェル(・バンドーン)という最高のドライバーが残留し、才能あふれるランド・ノリスが二人の後ろに控えている。そして新たなエンジンパートナーもやってくる。スポンサーも順調に増えている。まだ発表すべき段階ではないが、交渉は順調だ。そしてもっと多くのスポンサーに、来てもらいたいと思ってるよ!」