WRC世界ラリー選手権に参戦しているシトロエン・レーシングは12月20日、2018年シーズンのドライバーとしてセバスチャン・ローブをスポット起用すると発表した。
2017年8月にシトロエンの最新WRカー、C3 WRCのテストを行って以降、たびたび噂に上がっていたローブのWRC復帰が現実のものになった。
2018年シーズン、シトロエンは第3戦メキシコと第4戦ツール・ド・コルス、第12戦スペインの3戦でローブを起用。レギュラードライバーのクレイグ・ブリーンに代わって、C3 WRCのステアリングを託す。ローブのコドライバーを務めるのは、長年のパートナーであるダニエル・エレナだ。
「自分も含めて、誰もが今年行ったテストの結果に満足していた。だから、次のステップとして3戦に参戦することは当然のことだった」とローブ。
「特に目標は設定せず、とにかく楽しみたい。今のルートを走ったことはないけど、フランスでの戦い(ツール・ド・コルス)は、自分の好きなターマック(舗装路)イベントだから、なおさら楽しみたいと思う」
「ラリー・スペインも楽しみな1戦だ。最後にラリーを戦ってから、長い時間が経っているけど、グラベル(未舗装路)ラリーにも参戦したかったんだ」
「ラリー・メキシコにはいい思い出があるし、私が戦っていた時からルート構成が大きく変化していないんだ。だから、参加したいと考えた」
シトロエン・レーシング代表のイブ・マトンは、現在43歳のローブが実力を発揮するだろうと期待を示している。
「シトロエンとセバスチャン・ローブによる素晴らしい歴史に新たな章を刻めることをうれしく思う。彼が我々以外のチームからWRCに復帰するなんて、考えられないからね!」
「マシンやコースの経験が充分ではないにもかかわらず、セブ(セバスチャン・ローブ)はテスト走行で、その速さとドライビングスキルに陰りがないことを証明したんだ」