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アウディスポーツWRTが2台体制でバサースト12時間に参戦。WEC王者トリオの起用も

2017年12月20日 16:32  AUTOSPORT web

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2017ブランパンGTシリーズ・スプリントカップのチャンピオンカーとなった17号車アウディR8 LMS
アウディの準ワークスチームであるベルジャン・アウディ・クラブチームWRTは、2018年2月2~4日に開催されるリキモリ・バサースト12時間レースに“アウディスポーツ・チームWRT”として2台の『アウディR8 LMS』を投入することを発表した。

 チームWRTは長年にわたってブランパンGTシリーズやニュルブルクリンク24時間など、欧州で開催されるGT3レースに参戦している強豪チーム。

 2017年はアウディから派遣されたロビン・フラインスと、チームに所属するスチュアート・レオナルドが17号車アウディをドライブしてブランパンGTシリーズ・スプリントカップのドライバーズ、チームズの両タイトルを獲得した。

 そんなチームWRTにとってオーストラリアのマウントパノラマ・サーキットを舞台に競われるバサースト12時間への参戦は今回が初めて挑戦となる。

 チームはIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦として行われる同レースのプロクラスに1台、プロ/アマクラスに1台、計2台のアウディR8 LMSを送り込み、初参戦での優勝を目指す。

 参戦表明と同時に両マシンをドライブするドライバーラインアップも明らかにされており、プロクラスではフラインス、レオナルドのチャンピオンコンビにアウディスポーツ・カスタマーレーシングに新加入したドリス・バンスールが加わることが発表された。

 一方、プロ/アマクラスには2017年WEC世界耐久選手権、LM-GTEアマクラスのシリーズチャンピオンとなったペドロ・ラミー/ポール・ダラ-ラナ/マティアス・ラウダというアストンマーチン・レーシングの面々がアウディをドライブする驚きの発表がなされている。

 なお、ラミーらは2017年のバサースト12時間において『メルセデスAMG GT3』を走らせるHTPモータースポーツから出場しており、3名揃っての参戦は2年連続となる予定だ。

「バサースト12時間は私たちにとって新しい挑戦となるだろう」と語るのはチームを率いるビンセント・ボッセ代表。

「オーストラリアでのイベントは我々のホームからはとても長い旅となるが、この名高いレースと、ドライバーとファンの両方を魅了するサーキットを体験できることをとても楽しみにしているよ」

「チームのスポーティング・ディレクターを務めているピエール(・デュドネ)が、1980年代後半にツーリングカーでバサースト1000に4回参戦しているから、うまく行けばそのときの経験が役に立つかもしれないね」

 プロ/アマクラスのラインアップについては「近年のWECLM-GTEアマクラスで多くの成功を収めている3名のアストンマーチンドライバーをチームに迎えられたことを私自身うれしく思う。また、チームの皆も彼らを歓迎しているよ」とコメント。

「特に2006年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで、ドライバーとして一緒にGTクラスタイトルを獲得したペドロ(・ラミー)とふたたび仕事ができることに感激しているんだ」

 2月4日に決勝レースが行われる2018年バサースト12時間にはアウディスポーツ・チームWRTのアウディR8 LMS以外にも3チームから計8台、都合10台のアウディR8 LMSがグリッドに並ぶこととなるが、チームWRT以外の参戦チームは現在のところ体制を明らかにしていない。