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「職場での貴重品管理」どうしてる?窃盗被害に泣き寝入りする人多数 「お金をほとんど持っていかない」「ロッカーには常に鍵」

2017年12月20日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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2016年の「警察白書」によると、犯罪件数は年々減少しています。例えば窃盗犯の認知数は2011年が約15万件だったのに対し、翌年以降は14万、12万と推移し、2015年には10万8558件に減っています。

ですが窃盗が無くなった訳ではなく、一度でも被害に遭ってしまえば犯罪数のデータなど被害者にとって意味はありません。12月中旬のガールズちゃんねるにも、そうした危機感がある人が「職場での貴重品管理、どうしていますか?」と訊ねていました。(文:篠原みつき)

「きちんとした職場でも手くせ悪いのはいるから…」

意外にも、問いかけに対する答えから「特に何もしていない」人が多いことが分かりました。カバンに入れたままデスクの足元に置いている、ロッカーは鍵をかけていない、など。

無防備のようですが、真面目に働いているときに職場内で盗難に逢うとは、なかなか考えづらいでしょう。筆者も会社員のころ、鍵なしロッカーに貴重品を入れたままでした。ロッカーは更衣室にあるため、当然防犯カメラなどありません。考えてみれば危うい状態でしたが、窃盗事件はありませんでした。

しかし、書き込みには「お堅い職場」に入社直後、「財布から5000円札がなくなった」と明かす人も。まだロッカーが無い時期で、共用のコート置き場での犯行でした。社員以外出入りしないため、社員の誰かが犯人だと決めつけるようなことは「言い出せなかった」と泣き寝入りでした。この人は

「きちんとした職場でも手くせ悪いのはいるから、貴重品は手元に持っておかないとダメだと痛感した・・・」

と嘆いています。関係者以外出入りしない職場では、犯人が特定されてもされなくても気まずい空気になってしまいます。言いだせない人も多く、また、言ったとしても犯人が見つかる可能性は低いため、犯人もそれを狙っているのかもしれません。

「うちの社員が信用できないのか?」と気を悪くされることもある

やはり自衛は必要で、警戒心がある人からは、大きく分けて以下のような対策が挙がりました。

「私は誰も信用していない。ロッカーは常に鍵かけてる」
「ロッカーにいれるけど、基本的にお金をほとんど持って行かない」
「緊急用の小銭や現金1000円だけをポケットに入れておく」

また、「財布だけ車に置いている」という人も。車上荒らしより職場の方が怖いというのも凄まじいものがあります。

派遣経験が長い人からは、鍵付きの保管場所がない場合も多いため「バッグに市販の錠前を付けてたこともあります」 という話も。

「『うちの社員が信用できないのか?』と気を悪くされる方もいますが、派遣先とのトラブルを未然に防ぐためでもあります」

と毅然としています。徹底した自衛が、勤務先の機嫌を損ねてしまうかもしれないとは不本意です。あまり大っぴらに「防犯の姿勢」を見せるのも考えものですが、接客・サービス業などは財布を持ち歩くのが難しく、全ての職場がロッカーを用意してくれるわけでもありません。

窃盗事件があってからロッカーが鍵付きになったという会社もあるようですが、盗まれてからでは遅いでしょう。あえて「自衛していることが分かるようにする」のも、トラブルを未然に防ぐために必要かもしれません。