映画『坂道のアポロン』の主題歌を小田和正が手掛けることが発表。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。
主題歌に起用されたのは小田和正の書き下ろしの新曲“坂道を上って”。小田は同曲について「ボクの高校も海を見下ろす高台にあったので、やはり坂道を上って通っていました。中学高校と6年間。で、この曲を書きながらその頃のあれこれを思い出すことになりました」と語っているほか、映画については「特に演奏の場面はスタッフの音楽に拘る気持ちが伝わって驚くほどの仕上がりでした」と賛辞を贈っている。
小田による主題歌“坂道を上って”を使用した予告編は、知念侑李(Hey! Say! JUMP)演じる薫、中川大志演じる千太郎、小松菜奈演じる律子の10年間が垣間見える内容。薫と千太郎のセッションのシーンや、ディーン・フジオカ演じる桂木淳一がトランペットを片手に英語で「始めようぜ」と話す場面、律子にキスしようとする薫の姿、千太郎が薫の胸で号泣する様子などが確認できる。またオフィシャルサイトで公開されたポスタービジュアルには、セッションを楽しむ薫と千太郎らの姿が写し出されている。
2018年3月10日から公開される『坂道のアポロン』は、小玉ユキによる同名漫画の実写映画版。父親を亡くし、親戚の住む長崎・佐世保に引っ越してきた高校1年生の薫が、「札付きの不良」と恐れられる千太郎や彼の幼なじみ・律子との出会いをきっかけに変化していく様を描いた作品。3人の恋や友情、音楽が交錯する10年間の物語となる。
■小田和正のコメント
ボクの高校も海を見下ろす高台にあったので、やはり坂道を上って通っていました。中学高校と6年間。で、この曲を書きながらその頃のあれこれを思い出すことになりました。参考までにと見せてもらった「坂道のアポロン」は素晴らしく、特に演奏の場面はスタッフの音楽に拘る気持ちが伝わって驚くほどの仕上がりでした。自分の書く曲が映画制作に携わった人たち、見る人たちの想いに少しでもそうことが出来れば嬉しいです。
■プロデューサー・八尾香澄のコメント
小田和正さんの紡ぐ、優しさや温かさ、心に深く刺さるストレートなメッセージがこの映画に必要だと感じ、オファーしました。企画段階で、原作者の小玉ユキさんから連載中に聴いていたのが小田さんやオフコースの曲であった、というお話も聞いており、オファーするのはまさに運命だと感じておりました。この映画に込めた“青春の喜び”と、10年、20年、50年と残る一本にしたいという想いを伝え、快諾いただきました。曲が完成し、初めて聴いたとき、メロディの美しさと歌詞の世界がまさに「坂道のアポロン」そのもので、驚き、感動し、思わず涙してしまいました。是非映画館でエンドロールの最後まで楽しんでいただきたいです。