SROモータースポーツ・グループは、2018年にGT4で争われる地域選手権を新たに3つ立ち上げることを明らかにした。
GT4カテゴリーは、昨今高速化とコスト高騰が進んでいるGT3カテゴリーに代わり、ジェントルマンドライバーたちの新たな受け皿となっているカテゴリー。アウディやポルシェ、メルセデスなどがマシン開発などを進めている。
ヨーロッパ圏では、すでにノーザンカップ、サウザンカップで構成されるGT4ヨーロピアン・シリーズとGT4フランスの2選手権がスタートしているほか、ブランパンGTシリーズ・アジアなどにはGT4クラスが設けられている。
また2017年は台数が集まらず実施にはいたらなかったものの、日本ではスーパー耐久にGT4カーで争われる『ST-Z』クラスが新設されている。
SROのステファン・ラテル代表は先月、今後2年間で複数のGT4シリーズを立ち上げることを明らかにしていたが、今回その具体的な動きが明らかにされた。
2018年にスタートするのはスウェーデンとノルウェーを中心に行われる『GT4ノルディック・ヨーロピアンカップ』と、レッドブルリンクとニュルブルクリンク、ザントフールトで争われる『GT4セントラル・ヨーロピアンカップ』、そして、ベルギーで行われる『GT4ベルギー』の3つだ。
ラテル代表は「安価なコストで接近したレースが行われるGT4は、参入するマニュファクチャラーが増加しているおかげで、世界中で目覚ましい成功を収めている」とコメントしている。
「現在、このGT4は若手プロフェッショナルドライバーを育成する場所としての価値も生み出しつつあるが、私たちとしては、引き続きアマチュアドライバーがGTカテゴリーを戦っていく上でのファーストステップにしたいという思いが強いんだ」
「スタート初年度のGT4フランスは、ドライバーたちの望みをしっかりと叶えるものなった。新たにスタートさせるGT4ノルディック、GT4セントラル・ヨーロピアン、GT4ベルギーは、どれもその成功を反映させたものになる」
「どのシリーズも地元のドライバーたちが、追加のコストや渡航費、そこから生まれるストレスなどにさらされることなく、レースを戦えるんだ。これはGT4が進む道として正しいと信じているし、今後はヨーロッパをはじめとしたあらゆる地域で存在感を発揮させたい」