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フェリペ・マッサ、地元『ストックカー・ブラジル』の2018年開幕戦に参戦へ

2017年12月19日 16:22  AUTOSPORT web

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ストックカー・ブラジルを連覇中の強豪「シムド・レーシング」のシボレー・マリブ
2016年限りでF1引退を宣言するも、2017年シーズンはウイリアムズF1チームで“追加”のF1現役生活を送ったフェリペ・マッサが、2018年に母国ブラジルの人気ツーリングカー選手権『ストックカー・ブラジル』にデビューする予定であることがわかった。

 マッサは2018年3月10日に開幕する『ストックカー・ブラジル』開幕戦インテルラゴスで、シリーズ5度のタイトル獲得経験を持つ“帝王”カカ・ブエノのマシンをシェアし、初のツーリングカー選手権デビューを果たすという。

 このインテルラゴスのイベントは、通称レース・オブ・ダブルスと呼ばれ、通常はマシン1台につきレギュラードライバー1名の登録となるシリーズ戦にあって、この1戦のみゲストを招いて、マシンをシェアして共闘するスタイルを採っている。

 2014年から3年連続で開催されていた、このレース・オブ・ダブルスは、2017年は休止したものの、2018年に復帰。マッサはこのイベントにゲスト参戦する形となり、母国ブラジルの選手権に参戦するのは1999年以来のこととなる。

「彼らから招待状を受け取るのは、本当に光栄なことだ」と、喜びを語ったマッサ。

「このストックカー・ブラジルのダブル戦でデビューするのに際して、僕の古くからの親友である、あの“帝王”カカ・ブエノと、彼のチームに加わることができるなんて、本当に素晴らしい機会で、そのことをとても誇りに思う」とマッサ。

「彼の率いるシムド・レーシングは、ここ近年で連覇を達成している強豪で、このとてつもなくコンペティティブな選手権に挑戦するという、困難なチャレンジに向けては最良のチームと言えるね」

 これまでレース・オブ・ダブルスには豪華なゲストドライバーが参戦してきた歴史があり、ジャック・ビルヌーブ、ネルソン・ピケJr.、ルーカス・ディ・グラッシらも名を連ねている。

 マッサを迎え入れることとなった、シリーズを代表するドライバーであるカカ・ブエノは、「フェリペの参戦を心から歓迎する」と語った。

「このレース・オブ・ダブルスは、ストックカー・ブラジルにおける偉大な瞬間、シリーズ・ハイライトのひとつであり、フェリペがF1の現役時代を通じて我々に喜びと感動を与えてくれた後で、彼とこうしてマシンをシェアできるのは本当に喜ばしいことだ」とブエノ。

「この挑戦が、我々のチャンピオンシップに国際的な興味と視座をもたらし、ストックカー・ブラジルが2018年に向けてさらに多くの成果を得るための、大きな役割と責任を果たすことになるだろう」

 また、2018年のストックカー・ブラジルは、隣国の人気ツーリングカー選手権である『スーパーTC2000』とのコラボレーション・レース開催に向けた協議も進めており、最新レースカー同士の交流を2018年シーズンに少なくとも2戦は具現化したいとの希望に向け、ブラジルのクリティバかサンパウロでの開催を視野に協議が続けられている。