ジェンダー格差が問題視されるこの時代において、F1首脳陣はグランプリイベントでグリッドガールという役割を継続すべきかどうかを検討しているが、ドライバーたちはF1において必要な存在であると主張している。
F1のスポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは、この「デリケート」な問題について「真剣な見直し」が行われていると明かした。F1は伝統的なグリッドガールという存在が、ますます進歩的になる世界において時代遅れのものなのか否かを見極めようとしている。
レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、ドライバーたちの視界に入る位置に立っているグリッドガールについて持ち上がった議論に加わり、自分としては必要な存在だと思うと主張した。
「速いクルマに綺麗な女の子たちは、F1のアトラクションの一部のようなものだ」とリカルド。
「F1は男性が支配的なスポーツだ。女性がいる余地がないとは言わないが、パドックには女性よりも男性の方がずっと多い」
「グリッドガールは常に誰にとってもちょっとしたクールな存在だと思う。だから、彼女たちには残ってほしい。残そうよ!」
マックス・フェルスタッペンもチームメイトと同じ意見で、「グリッドガールはいなきゃだめだ」とコメントした。
ルノーF1のニコ・ヒュルケンベルグは、F1の美的問題にはこだわりを持っているようで、2018年からF1で使用が義務化される“ハロ”については、何度も否定的な発言を行っている。ヒュルケンベルグもまた、来年も自分のマシンの前に美しい女性が立っていてほしいと述べた。
「グリッドから見た目の美しいものを無くしてしまうとしたら、残念なことだ」とヒュルケンベルグ。
「来年はその代わりに何が登場するか? ハロだって? やれやれ……」