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大炎上した「セシルマクビー」運営会社が外国人実習生問題で声明 「不適切な人権労働環境のもと製造されていたとすれば、誠に遺憾」

2017年12月18日 13:31  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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人気ファッションブランド「セシルマクビー」を展開するジャパンイマジネーションは12月15日、「一部TV番組放送内容に関して」という文書を公式サイトに掲載した。同社は、孫請けの縫製工場が外国人実習生に違法な長時間労働を強いていたことが「ガイアの夜明け」(テレビ東京)で放送され、非難を浴びていた。

問題があったのは、同社の取引メーカーが商品を発注していた岐阜県内の縫製工場。外国人技能実習生たちは、ほとんど休みがもらえずに時給400円で働かされ、約630万円に上る賃金や残業代も支払われていなかった。番組内では、どこのブランドの服なのか明らかにされなかったが、洋服のタグからセシルマクビーのものだと判明し、ネットで炎上していた。

「本年9月をもって同工場での製造は終了しております」

同社は、実習生の労働問題について「本年7月に岐阜一般労働組合及び番組制作会社より一報を受け、弊社として初めて認識致しました」としている。それまでは孫請けの工場の労働環境を把握していなかったということだ。

問題となった工場への発注については、

「弊社としては、取引メーカー様へ同工場での商品の製造を取りやめて頂くよう申入れ、本年9月をもって同工場での製造は終了しております」

という。

番組では、岐阜一般労働組合と実習生たちが12月5日、代々木にある同社のビルを訪れたときの様子を放映している。同社の社員はビルの外で待機しており、要請文を受け取ると、実習生たちの質問を無視してビルの中へと戻っている。

その後、テレビ東京に「法的義務のないことについて、取材には応じられません」という通知文を送付してきたという。

「今後は製造現場について更なる関心を払う」

同社は文書の中で、次のように謝罪している。

「弊社の商品が取引メーカー様の先の縫製工場において、不適切な人権労働環境のもと製造されていたとすれば、誠に遺憾であると考えており、またその実情を知り得なかったことについては、大いに反省すべき点であると認識しております」

しかし実習生や労組への冷淡な対応を考えると、テレビ番組で放映されて炎上したため、慌てて謝罪したという印象が否めない。今後は、

「取引メーカー様と共に、製造現場について更なる関心を払い、弊社の商品がそのような環境下で製造されることがないように努力をして参る所存です」

としている。今後、同社が縫製工場の環境改善に取り組むよう期待したい。