東野圭吾の小説『人魚の眠る家』が映画化され、11月に全国で公開されることがわかった。
『人魚の眠る家』は東野圭吾が2015年に発表した小説。娘がプールで溺れて意識不明に陥り、脳死を宣告されるという過酷な状況に見舞われた夫婦が下すある決断と、苦悩を描いた作品だ。常軌を逸した行動で娘を守り抜こうとする母・播磨薫子役を篠原涼子、娘の悲劇と、離婚寸前だった妻・薫子の行動に苦悩する父・和昌役を西島秀俊が演じる。理屈や常識を超えていく「愛」という感情の脆さと強さを描くのは、『トリック』『SPEC』『明日の記憶』などの堤幸彦監督。
撮影は1月にクランクインし、2月にクランクアップを予定。都内近郊で行なわれる。
堤監督は「原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています」と意気込みを明かしている。
篠原涼子は「初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか?薫子の様に強くなれるだろうか?なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました」とコメント。西島秀俊は「初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います」と語っている。
■篠原涼子のコメント
初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか?
薫子の様に強くなれるだろうか?なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました。
そんな作品に堤監督、旦那さん役の西島秀俊さんを始めとするスタッフ、キャストの方々と共に向き合えるのは運命かもしれません。映画の中で答えを見つけたいと思います。
■西島秀俊のコメント
愛する子供の命の選択を迫られるという東野圭吾さんの意欲的な作品に、主演の篠原涼子さんと、夫役として本作でご一緒できることが今から楽しみです。
初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います。
■堤幸彦監督のコメント
原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています。
考えれば考えるほど“他人事”ではない。心して取りかかります。