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【ネット業界】働きやすい会社ランキング1位グーグル 「美容手当」など個性的な福利厚生を持つ企業多し

2017年12月18日 07:01  キャリコネニュース

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キャリコネニュースでは、約100万人が登録する国内有数の転職口コミサイト「キャリコネ」のデータから業界別で「働きやすい会社ランキング2017年下半期版」を作成した。今回はポータルサイトやネット広告、ECサイトなど代表的なネットサービスに関連する企業を比較したランキングを発表する。

対象は、2016年10月1日~2017年9月30日の期間に評価が10件以上寄せられた企業。ひと口にネットといっても関連事業は実に幅広いが、今回のランキングではソフトウエアやSNS、クラウドサービスなどのイメージが比較的強い企業は、基本的に除外している。電通の媒体別の広告費によれば、他媒体が横ばいか減少の中で、ネット広告は2ケタの成長と好調が続いている。

ユーザーは、次の6つの選択項目をそれぞれ5点満点で評価している。

「労働時間の満足度」「仕事のやりがいを感じるか」
「ストレス度の低さ」「休日の満足度」
「給与の満足度」「企業のホワイト度(ブラック企業でないか)」

これら全項目の平均点が、その企業の働きやすさの指標となる。

1位:グーグル 平均3.99点


2位:ニフティ 平均3.81点


3位:ヤフー 平均3.65点


4位:サイバーエージェント 平均3.40点


5位:アマゾンジャパン 平均3.17点

グーグル社員「福利厚生はどこよりも充実」「有給消化率が非常に高い」


1位:グーグル

検索エンジンはじめ、様々なネットサービスや製品を手がける最大手グーグルが1位となった。特に4.0点の"労働時間の満足度"、4.2点の"ホワイト度"などが高く、それ以外の項目でも3.9点台を維持している。「服装はとても自由でした。ジーパンの他にもブーツもOKビーチサンダルのひともいました」(調査・分析 30代後半 女性)など、一般的にグーグルと聞いて抱く社風・イメージと近いものがある。

「福利厚生はどこよりも充実していると思います。リラクゼーション、カフェテリア何でも揃っているので気分良く働けると思います。休暇は部署によって取りやすかったり、なかなか取れなかったりする様です。忙しい時期は当然ながら寝る間を惜しんで仕事をしたりもします。ただ施設が充実しているので、忙しくても切り替をしやすい」(ソフトウエア関連職 20代後半 男性)
「休日出勤などはなく、ゆっくり休むことができます。残業も忙しい時はありますがそれほど多くはありません。不満を感じたことも少なく非常に働きやすい環境です。また、有給消化率が非常に高いので長期間休むことも可能で旅行に行くことができますのでゆっくり羽を伸ばせます。おすすめです」(プロジェクトリーダー 10代後半 女性)

2位:ニフティ

2位にはインターネット接続など個人向け事業を手掛けるプロバイダー系企業ニフティが入った。"仕事のやりがい"こそ2.8点と控えめだが、"休日の満足度""給与の満足度"などは今回のランキングではトップ。ニフティはもともと富士通グループだったが、今春の組織再編で家電量販店のノジマが株式をすべて取得した。クラウド事業は買収対象外で富士通側に残っている。

「結論からいうと非常に良かった。創立時に商社が入っていた影響のようで、評価制度などは富士通の影響が大きいのだが、報酬そのものについては、この業界では高額と思われる。ただし新卒の場合は上に上っていく必要があるので、その点での運、不運やハードルなどは他の企業と同じであるように思う。残業代は全額支給され、組合があることも影響しているのか賞与も基本的に支給される」(営業企画 40代前半 男性)
「残業、休日出勤はありません。開発だとトラブル時に自宅からリモートで対応することがありますが、土日はしっかり休めます。休みもとりやすいです。ムダ残業禁止の風潮があり、今後いっそうスピードが求められていくと思います。親会社が変わってから、拡販費捻出のために、様々なコスト削減がなされています」(代理店営業 30代前半 女性)

3位:ヤフー

検索、ネット通販など幅広いサービスを提供するヤフーは3位だった。"給与の満足度"は3.0点で5社中最低だが、その他の項目でも3点台後半をキープ。「報酬は低いが業務内容と働きやすさがあるので妥当と思う。日本最大のポータルとしての、独特でさまざまな経験が積めると思う」(制作ディレクター 30代前半 男性)「月に5回までの自由な場所での勤務、特別休暇(土日に祝日がかぶっている場合に、前日が休みになる制度)、社員食堂などよい制度は色々とあります」(マーケティング 40代前半 女性)など、口コミの内容も高評価なものが多い。

「社員食堂はビュッフェ形式のものもあり,それなりに味にもこだわってある.フレックス勤務もしやすく,最大で15時に退勤できる上に在宅勤務も認められているため,プライベートで予定がある場合でも柔軟に調整して仕事をすることができる.上司と週1回程度1対1で面談する制度があり,悩み事や進捗,愚痴からおいしいレストランのお話まで出来るのでありがたい」(プログラマ 20代後半 男性)
「残業や休日出勤は全社的に禁止の傾向にある。規定外の勤務時間は発生しない傾向にある。また部署によってはフレックス制を導入しており、社員は勤務時間を自己管理し、自身のペースで仕事を進めることができる。繁忙期と閑散期の差はあるものの、総じてライフワークバランスはとりやすい。また、在宅勤務日の導入など試験的な取り組みも多い」(人事 40代前半 男性)

「女性向けの美容手当がある」(サイバーエージェント)「一定の職位以上になると株の付与がある」(アマゾン)

4位:サイバーエージェント

4位にはテレビ朝日と組み動画配信事業に参入しているサイバーエージェントが入った。項目別にみると"仕事のやりがい"が4.0点と特に高い。口コミでは「エステ制度というものがあり、ある一定のレイヤーを超えた女性社員はエステや美容を受けることが可能です。会社から支給して受けることができるので非常に良い制度だと思います。女性社員は必ず毎月欠かさず受けている社員ばかりです」(代理店営業 30代前半 女性)といった声が多く、女性も働きやすい環境であることが伺える。

「とても働きやすいと思います。場所の複数の女性が産休を取りその後復帰しています。会社としてそのような動きを推奨する環境が整えられていると感じています。男女差も感じたことはありません。多くの女性がリーダー職について部下を持っています」(経営企画 30代前半 男性)
「福利厚生は事業部や子会社ごとに独自のものを設定していることがある。女性向けの美容手当があるところや、引っ越し手当などがあるところもある。また健康ジュースが配布されている部署もある。全体では企業情報に記載の通りの一般的な福利厚生の他、ピザが社食として毎月配布される」(ディレクター 20代後半 男性)

5位:アマゾンジャパン

5位には生鮮など食材の宅配サービスにも参入した、ネット通販大手のアマゾンが入った。"ストレス度の低さ"が2.4点で今回の最低点となっているのは気になるが、"休日の満足度"(3.6点)などは上位企業に引けを取らない得点となっている。「非常に扱う仕事が大きい。営業職やマーケティング職、企画職など、どの仕事においても普通の会社では体験できないようなビックスケールのビジネスに参加することができる」(調査・分析 20代後半 男性)など大手ならではの魅力も。

「ある一定の職位以上になると株の付与があり。これがかなり高額になる可能性があります。年度末の成績で付与されますが、実際に売却できるのは2年後です。確定申告などわずらわしいことが多いですがそれをもってしても魅力的です」(物流サービス 40代前半 男性)
「外資系らしくクリスマスパーティーやイベントなど自由参加の行事も多く、いい意味で気楽に過ごせる環境でした。研修もしっかりできますし、コールセンター・メールサポートの仕事が苦でなければ、他の会社よりも環境はいいと思います。上司に仕事上のトラブルや人間関係などの相談もしやすく話をしっかり聞いていただいた記憶があります」(コールセンタースタッフ 30代後半 女性)