ダニエル・リカルドは、レッドブルF1チームから将来に関する話し合いの席に着くよう促されているものの、2018年シーズンが始まるまでは選択肢の検討は始めないと語っている。
レッドブル・レーシングは今年10月にマックス・フェルスタッペンと3年契約を締結したが、リカルドについてはまだその段階までたどり着いていない。
リカルドは次の契約が自身のキャリアにおいて最も重要になると感じており、最善の契約を得るために、可能性のあるオファーを丹念に評価するとしている。ただしそれはメルセデスとフェラーリが、彼の仕事ぶりに興味を示した場合に限るという。
「これからの数カ月で何らかの契約にサインをするつもりは、ほとんどない」とリカルドは語り、以下のように続けた。
「信じられないようなオファーでもない限りね。でもそんなことは起こらないだろう。なぜなら今はオファーのことではなく、2019年にどのチームがベストなマシンを持つことになるかを見極めるべき時期なんだ」
「だから来季が始まってからの様子を見ることは、僕にとっては価値があることだ。駆け引きをしたいわけではないし、すべての選択肢にオープンでいるつもりだけど、僕の方にはまだ様子を見る時間が十分ある」
「すでにチームのことを知っているから、レッドブルと話し合いをするのは簡単だ。他の2チームについては、もし彼らが興味を持っているならばアプローチしてくる必要がある」
「必死になっていると捉えられたくない。現状で急ぐメリットはまったくないと分かっている。来年の終盤まで引き延ばすつもりはないよ。もっと早い時期に状況を知りたいのは確かだ。でも僕の知りうるかぎり、この冬に決める必要はない」
手の内を見せないことにより、リカルドはレッドブルが待ちきれなくなるというリスクを負うことにはならないだろうか。レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、リカルドにの状況は危険が潜在していると語る。
「ダニエルは我々の強みが何であるか、また、うまくいけばそれなりのポジションを掴むだろうことが分かっていると思う」
「彼はキャリアのなかで、すべての選択肢を見極めたいと思う段階にいるのだろうし、それは理解できる」
「問題は、我々がいつまでも待つことはできないことと、チームには非常に良い選択肢があるということ。それでも優先事項は、ダニエルとの解決策を確実に探り出すことなんだ」
「彼は、来年の相対的なエンジンパフォーマンスを見たがっているという印象を受けた。その面で彼は4年の間フラストレーションを抱えてきたのだ。だから彼が物事の結果が出てくるところを見たいというのは理解できる」