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佐藤健、土屋太鳳に4年越しの謝罪!? 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』舞台挨拶レポ

2017年12月17日 07:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の初日舞台挨拶が、12月16日に丸の内ピカデリーにて行われ、メインキャストの佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、浜野謙太、中村ゆり、監督を務めた瀬々敬久が登壇した。


参考:『8年越しの花嫁 奇跡の実話』初日舞台挨拶 ほか写真


 本作は、岡山県に住むカップルの実話を基に、瀬々敬久監督が映画化したヒューマンラブストーリー。原因不明の病で意識不明になってしまった花嫁・麻衣と、いつ目覚めるかわからない彼女を待ち続けた新郎・尚志が、結婚を約束してから8年後に起こした奇跡を描く。


 クリスマスが近いということで俳優陣は、クリスマスをイメージした衣装で登壇。意識の戻らない恋人を一途に待ち続ける尚志を演じた佐藤は、初日を迎えた今の心境を「1年前ぐらいの1月、2月に岡山で、撮影しているというよりも、その時期は生活してるっていう感覚が近かったですね。その空気感、延長線上で現場には立ちたいなと思ってて。尚志さんという人生を生きさせてもらった最高に幸せな時間でした」と挨拶。重い病に懸命に立ち向かっていく麻衣を演じた土屋は、「ちょうど1年前、健先輩と瀬々監督が台本をもとに何度も話し合っていて、ご家族のみなさんとお会いしたのも今頃でした。たくさんの方に愛情を捧げてもらって、今たくさんのスクリーンでこの作品が封切られているのだと思うと胸がいっぱいです」と笑みを浮かべながら話した。


 舞台挨拶の途中には、『8年越しの花嫁』特製クリスマスケーキがステージ中央に登場。2人が積み重ねた“8年”と同じ“8段”が積み重なったケーキだ。花嫁役の土屋から新郎役の佐藤へファーストバイトをMCからお願いされると、土屋がケーキをカットし、大きく口を開ける佐藤へと食べさせる。締めの挨拶を求められた土屋は、「この作品は、これから観てくださるみなさんの心の中で育まれ、何十年越し、何百年越しに末長く愛されることと思います。その中で心が折れそうな時、大切な何かを守りたい時、探したい時、そういった時にどうかみなさんの心を温めますように」と優しく観客に呼びかける。佐藤からは、土屋へのサプライズとして、「とっても一生懸命演じてもらったので、感謝の気持ちを書かせてもらいました」と彼女への思いを綴った手紙が読み上げられた。


 スタンドマイクを挟み、土屋と向き合った佐藤は、映画『るろうに剣心』で共演してから、4年越しに今回夫婦役として再び共演できたことに触れた上で、一つだけ心残りがあると話し始めた。「君はことあるごとに『背中を追いかけてきた』『健先輩には本当に感謝してる』と何度も言ってくれて、その度に上手にリアクションが取れず、ごめんなさい。本当に感謝したいのは、僕の方なんです。君がそんなことを言ってくれた数だけ、僕は強くなれました。言ってもらえる自分に自信が持てました。尊敬してもらえる先輩で居続けられるように、自分を奮い立たせることもできました」「こんな僕に全力でぶつかってきてくれて、こんな僕を信じてくれてありがとう。だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ、自分を褒めてあげてください。『命というものに本当の意味で向き合うことのできる唯一無二の女優さん』。この作品を終えた今、あなたに抱く印象です」。佐藤が手紙を読み上げると、土屋は「去年はいろいろな作品を演じていて、気持ちが追いつかなかった部分があったんですけども、この『8年越しの花嫁』で健先輩と一緒に作品を作ることができるということを励みにやってこれました。こんな素晴らしい役者さんと同じ時代に生きれて、本当に間に合ってよかった! って思います。このお手紙を家宝にして、健先輩と取り組んだ時間を大切に生きていきたいと思います」と涙ながらに感謝を述べると、佐藤が照れながらも「家族ぐるみで?」とコメントをし、会場に笑いが溢れたまま、舞台挨拶は締めくくられた。


(渡辺彰浩)