2018年のスーパーGTに向け、すでにオートスポーツ本誌でも報じているとおり、GT500クラスはスーパーフォーミュラの動きにも合わせ、数多くの噂が出ており、すでにGT500は各陣営のドライバーがほぼ固まっている様子だ。今季はさらに、GT300クラスも非常にストーブリーグの動きが早い。オートスポーツNo.1471では、その動きについて紹介している。
来季に向けてGT300ストーブリーグの大きなトピックスと言えるのが、ホンダNSX GT3の参戦だ。7月に行われたスパ24時間でヨーロッパとアジア向けにお披露目され、マカオでのFIA GTワールドカップにも参戦したマシンだが、18年はGT300向けに「複数台が参戦する方向(ホンダGT3プログラム嶋村馨マネージャー)」だという。
当然チームについては明かされていないが、すでに今季スーパー耐久やブランパンGTシリーズ・アジアに参戦していたカーガイ・レーシングがNSXの購入を発表。参戦カテゴリーについてはまだ「未定」としているが、GT300なのは間違いなさそう。また、その他にも最大で4台のNSX GT3の噂がある。
これら3台の詳細はぜひ本誌をご覧いただきたいが、この4台のうち3台が実質的な新規チームであるため、マカオで話を聞いた際、嶋村マネージャーは『参戦枠』の問題を指摘していた。すでに最大参戦可能台数が飽和状態に近いスーパーGTでは、新規参入の場合は既存チームに空きが出るか、その枠を譲ってもらわなければならない。NSX使用チームのうち、1台は今季メルセデスを使用していたチームとの“タッグ”になる方向だが、枠のうち2チーム分は新規扱いだった。
ただ、この参戦枠の問題は他のGT300陣営の動きによって解決するのは間違いなさそうだ。まずはGT500クラスも絡み合うニッサンGT-R勢の動きだ。また、外国車を使って参戦していた某有力チームが、今季限りでGT300での活動を休止すると言われている。これでNSX GT3参戦チームは実質的に枠を確保したのは間違いないだろう。
また、これらの動きに呼応するかのように、車種変更やドライバーの移籍の噂も絶えない。ドライバーでは、先述の参戦を休止する外国車チームで走っていたドライバーが移籍を強いられているほか、スーパーGTではお馴染みであるトップドライバーがシートがない状況になりつつあったりと、こちらも動きが激しい。タイトルを争った上位チームのなかでもドライバーの移籍・加入がありそうで、GT500でも通用しそうな“反則級”のコンビがいくつか誕生するかもしれない。
いずれにしろ、今オフのGT300ストーブリーグは非常に動きが激しく、年明けの東京オートサロンを皮切りに、続々と驚くニュースが飛び込んできそうなのは間違いなさそう。ニッサン勢の動きの詳細や、アジアからの新チームの噂、そして絡み合うシード権については、ぜひオートスポーツNo.1471をご覧いただきたい。今号はその他にもスーパーGTファン必見のページが満載だ。
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